今日は嵐ともいえる雨風のとても強い天候でした。



中国ではやぶ医者のことを「庸医」といいます。


昔の古典医学書にも医術に携わる者への戒めが記されていますが、その本質は今も昔も変わりません。


記述されている例を以下に挙げてみますと、


十分な経験もないのに、見よう見まねで表面的な技術を覚えたのみで、そこに含まれる道理や法、背後にある深い学問を知らずにいる者


治療効果を上げる方法などと称して、自分が知っている方法をあれこれと手が尽きるまで無作為にいたずらに患者に試している者


たまたま運よく治療効果があったことを周囲に自慢、吹聴するばかりで、謙虚な気持ちで古聖賢の教えや経験を学ぼうとしない者


少しばかりの書物や技術を学んだ程度で、自分はすでに大切なことを会得したと言い、権力者や金持ちなどへ媚へつらって自分を売り込み、目下や弱い立場の者の前では尊大に振舞う者


などといった具合になかなか辛辣で手厳しい指摘がなされています。


しかしその真意は決して単なる批判ではなく、真に人を救い、医術を愛し、古人の教えを大切にしてもらいたいという願いを込めての戒めであったものと思われます。


またの機会に患者への戒めバージョンも紹介できればと思います。