早いもので、今日から2月に入りました。


15年前の今頃は鍼灸師の国家試験の勉強と準備に追われていました。


ちょうどその頃は、テレビをつけると冬季長野オリンピックの放送がされていたことを記憶しています。




さて、今回の話題は「本治法(ほんちほう)」という耳慣れない言葉についてです。


本来の東洋医学で重要となる考えは、身体そのものの基本となる機能の底上げにあります。


この土台となる本元の底上げすることを「本治法(ほんちほう)」と言います。



したがって、この本治法による底上げが十分でないと症状が一旦は治まったかに見えても、症状は姿やかたちを変えて次々と現れてくる可能性があることは否めません。


まだ症状として変わってはいても、何らかのかたちで現れてくれているうちは、時間は要しても手の施しようが十分にあります。


しかし、さらに深くへと潜伏してしまった場合は、かえってあまり症状を感じずに治ったものと誤解してしまい、気がついたときは極めて難しいものとなっていることもしばしばあります。


多忙を極める現代社会においては、まったく対局になる発想かもしれませんが、東洋医学もしくは鍼灸医術との関わり方をあらためて見直して頂ければと思います。