味覚だけじゃなくて嗅覚も効かなくなるということは、日々気を付けていた体臭や口臭、衣服の生乾きの匂いなども分からなくなるので、外に出るのちょっとビビりますww
また、隣の部屋にいても嗅ぎつけていたおチビのオムツの匂いも分からないし、
異臭がしても気付かないわけです。
お香や香水に癒されることも出来ない。
色んなことが不便になるけど、
考えてみたら、失ったのが味覚と嗅覚で良かったかもな。とも思います。
視覚とか聴覚だったら、もっと人生変わってる。
被害最小限だよな。と
なぜこの話を書こうとしたかと言うと、
色々考えたんですが、
これから先も飲食店をやっていく上で、
「経営者に味覚がない」なんて、外部に知れたら大変なんじゃないか。
それこそ信用失うんじゃないか。
黙っていた方がいいんじゃないか。
て部分が大きくて。
これは実際にその通りだと思ってて。
でも、この数年は味覚がなくても
例えばチキンラーメンを食べた時とか、
小さい頃から知ってる味のものなら、味覚がなくても舌で感じる塩味や甘味で、記憶の味がちゃんと味わえていたんです。
家で飲むカフェオレも一緒。
でも、数年経って、段々とやっぱり記憶が薄くなってきたのか、もうチキンラーメンがどんな味だったか、塩味や甘味だけでは思い出せなくなってきたんです。
よく、味がしないことを「砂の味しかしない」とか、「ゴムを噛んでるみたい」とか表現しますが、そのどれでもないんです。
砂の味もゴムの味も知ってる。
それですらない。
「何も感じない」
それがつらくなってきて。
誰かが作ってくれたものを食べて、「美味しい」と美味しい「フリ」をすることが申し訳なくて、
頂いたものとか、ちょうど薬が切れてる時で味覚がないタイミングだと「今、味分からなくて…」と正直に言えなかったこととか
申し訳ない、がだんだん大きくなってきたので、
さらにこれから先もっと味覚が無くなっていくんだったら、
身近な人には伝えておいてもいいんじゃないかなと。
それにもし他に同じ症状の人がいたら話を聞きたいし、
まだこの先同じ症状の人が出てきたら、
私の持ってる知識を少しでも早く伝えたいし、
書いておこうと思いました。
病院で詳しく聞いてきた日の夜、もっちゃんと話をしました。
「私の味覚は、段々良くなっていんじゃなくて、これからどんどんなくなっていくんだって」
もっちゃんはどんな話も悲観的にならず、ちょっと笑いを混じえて受け応えてくれる人なので救われました。
「つらいなぁ(←まずコレ先にちゃんと言ってくれるから好きww)
でも、お菓子で良かったな、レシピ通り作れば失敗しないやん」
その通り。
これは私も一番に思ったことで、
これから先、新しいレシピは作られへんけど
今までの人生で私が作ってきた何十種類のレシピは持ってるので、これからはその組み合わせを変えたりする事で作り続けていける。
「味」の部分は今までのようにいかなくても、
「デザイン」を磨くことは出来る。
つまり、「味」の部分は誰かに任せて、可愛いスイーツを考えることは出来る!✨✨
今はまだ「失うと分かった」だけだから、不便に思えるけど、
これから先、味覚と嗅覚がない事で、
もしかしたら全然違う感覚が研ぎ澄まされて
まったく知らなかった味わい方が出来るようになるかもしれない。
そんな話をしていたら、前向きになれてきました。
「今日のあゆとパオはどんな匂いしてる?」
ともっちゃんに聞いたら、
クンクンあたま嗅いで
「奈々がよく知ってる匂いだよ。でもちょっとパオは汗かいて酸っぱいかもww」
はぁぁーーーー。。そっか。
うんうん、。
「ごめんね、ちょっと数日間は悲観的になっちゃうかもだけど、割と前向きだから気にしないでね。」
と、先に謝っておきました。
これから先どうなるか分からないけど、
今のところまだ試してないステロイドのストックもたくさんあるし、
今の時点で味覚が完全になくなった訳では無いです!!
「私の味覚には寿命がある」だけ。
難病指定認定の申請も、病気についての勉強もまだまだこれからですが、先生とたくさん話してもっともっと知識を得て、向き合って行けたらいいなぁと思います。
難病指定認定持ってる人も知人の中に結構いて、
惜しみなく知識や情報を分けてくれました。
本当にありがたい🥺💦💦💦
私にエサを与える時は「今日は味覚がある日?ない日?」とお尋ね頂けると光栄です😂✨
10年先、20年先に、好酸球性副鼻腔炎に効くお薬(出来ればステロイドじゃないやつ)が、
もっと開発されてますように🙏✨
老後、ボケて余生を楽しむ時に、味覚を取り戻す医学技術が出来ていますように🙏✨
鼻茸に負けない管はないのか。
なんか人工的にどーにかならんか←まだ足掻くww