施設には、週二回というものの、それなりに、楽しく通っていた。
僕も、率先して職員の車の積み荷をてつだったり、していた。
自分で言うのも、なんだが、施設で新人の僕の動きについてこれる人はいなかった。。。

そんな、先週の木曜日、所長から呼び出され、『ここにしっかり通えるようになったら、ここを紹介したい!』といわれたのは、なんとも、凄いところだった。
障がい者としてなら、そこに入れる枠はあると。。
僕は、俄然やる気がでた!
母も喜んだ。。。
そんな、調子だったが、昨日からえらく、シンドイ。今日の朝にいたっては、前の仕事に行く時と同じような感覚。。。物凄い眠気と、不安感。施設の風景を思い出すだけで、だめだ!今日は行けない!と思う恐怖心。。。

結局、調子が悪いと欠席の連絡をいれた。。。
その後も、心の具合が悪い。
あんなに、いい職場を紹介してもらえるんだから、行かなくちゃ!という母。。。信頼を勝ち得るには、確かにそうだろう。。。

環境を変えたところで、無意識下の変わらぬ自分がいた。家族がいた。なるほど、週二回も施設にも通えない僕は、立派な重傷者だと、再度納得した。そして、公務員という餌にくらいついた、母は、相変わらずの愚か者か。。。

ぼくは、福祉の仕事をしたいと考えている。知的、精神的、障がい者たちに、寄りそえる場所で働いてみたい。もちろん今は、働く なんて言葉を書いただけで、吐き気がする。きっと、嫌なやつがいて、僕に立ちはだかる。そんな人への恐怖心が笑える。

所長から提示された場所。ぼくなら、すぐにいける!!だって、大卒だし、塗装工としては、県から表彰だってされた!技能も一級だし、施工管理だってもってる、慣れれば、すぐにいける!!とか思ってしまった、愚かで、傲慢な自分がいた。
そのくせ、朝に変な恐怖心から、結局かわれていない。
傲慢で愚かな自分に腹が立つ。変わらぬ家族の闇に怒りや憎しみがこみあげる。。それに、期待に応えようとする自分の闇が、家族を憎む闇が今も胎動している。。。

施設にいったのは、人がこんなにも怖くて苦手なありのままの自分を克服するため。。。ありのままの自分でいるため。。。ありのままの自分でいようと決めたのに。。。それを、克服する何かを見つけるためにきたのに。。

無意識下の自分には、まだまだ、手こずりそうだ。

空はやっぱり、灰色だった。
青く見える時もあるけど、やっぱり、まだまだ、灰色だ。

ただ、絶望はしない。闇と対話しながら、闇を引きずりながら、やっぱり、ゆっくりと、歩いていくとしよう。。。

僕は、障がい者なのだから。人には見えない、優しさがみえるのも確かなのだから。