ジイタンだよ ![]()
新年おめでとう
みんなニコニコの年になるように
本の話しの続きだよ。
でね、結局、業界ではキワモノを出すところとして、それなりの人なら近づかない出版社から出すことになった。ジイタンそこがそんな会社だってことも知らなかったから、やっと受け入れてくれるとこがあったって思ったんだよね。![]()
一ヶ月で書いてくれって言うもんだから、バアタンに手伝ってもらったりして夜遅くまで書いたよ。ジイタンが書きなぐってバアタンに手渡す原稿を、バアタンが次から次に清書するんだよ。流れ作業みたいだったね。今ならパソコンで書くからそんなこと必要ないんだけど、当時はね。
400字詰め原稿で3百枚ほどに仕上げて持っていったら、はいご苦労様、これが原稿料ですっていってね、たしか40万円だと思ったけど、渡されたんだよね。ジイタン、ヘッ??って言ったよ。そんな言葉しか出なかったんだ。何それって戸惑っちゃったからね。
最初の出版社は印税というやり方で、増版したら増版しただけお金をくれた。だから出版社は全部そういう方法なんだって思ってたんだけど、その出版社はね、うちは印税方式ではなく買い取り方式ですって言うんだよ。買い取り方式とは原稿を買い取って終わりで、後はどれだけ売れても著者には一円も支払わないというやり方だよ。![]()
雑誌の原稿などは買い取り方式が一般だけど、単行本でそんなやり方してるのは、今でもジイタンそこだけしか知らない。![]()
ま、当時の40万円だから今だったら百万円くらいだよね。だからそんなにバカにした金額ではないんだけど、著者としてはプライドを傷つけられた気持ちでね、もう二度とこんなとことは付き合わねえぞって思ったね。![]()
実際、その後は二度と付き合っていないよ。