ジイタンだよ 前回の続きだよ 
社労士になってみれば、それも社会に役立つ立派な仕事だとわかったから、それはそれで誇りを持ったしやり甲斐もあったからバリバリやったけど、でも夢もあきらめなかったよ。![]()
だからジイタンは決して社労士バッヂは付けなかった。今でもね。社労士さんたちはみんな、襟に誇らしく社労士バッヂを付けるんだけど、ジイタンは仕事は副業、夢が本業っていつも思っていたからね。![]()
社労士の仕事は5時きっかりに終わらせると直ぐ着替えて原稿用紙に向かった。毎日毎日ね。休みの日は朝から原稿書きだよ。だからね、今では時々バアタンと旅行にも行くけど、当時はね、何にもしないで本当に休むってのは正月と盆くらい。正月も2日からは原稿に向かったりしてたよ。
ジイタンはね、5時以降は仕事しないし休みの日はしっかり休むっていつも言ってんだけど、それは社労士の仕事のこと。原稿書きに休みはなかった。いつ本になるのかならないのか、何のあてもない原稿をね、せっせと書いていた。仕事を早く片付けられると5時前でも原稿用紙に向かった。当時はパソコンなんてなかったから紙に書いたんだよ。
そして開業して2年目にビジネス関係の本が出せた。あっちこっち、何度も何度も東京に行っては売り込み、ボツになってはその原稿を受け取ってまた違う出版社に売り込むってやり方でね、時にはいい加減な編集者とケンカしたりしたよ。原稿書く者の苦労があんたにはわかってんのかってね。そしてやっと、中堅の出版社が拾ってくれたんだ。
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