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[東京 4日 ロイター] 
4日の東京株式市場で、電池や農業、原発関連など材料株が一斉高となっている。FDK(6955.T: や古河電池(6937.T: 、ジーエス・ユアサ コーポレーション(6674.T: などの電池株が連日の活況となっているほか、化学肥料大手のコープケミカル(4003.T: や、農業機械の井関農機(6310.T:など農業関連株が東証1部値上がり上位にランクインした

 日東製網(3524.T: や極洋(1301.T: )など水産関連も人気化。原発関連の柱となっている三菱重工業(7011.T: は連日の高値更新となっている。

 決算発表が一巡し業績面での材料が乏しくなる中、テーマ性のある材料株に人気が集まっている構図だ。市場では「かつてバブル崩壊前に、ガン治療薬のインターフェロンなど個別材料株が人気化した時代を思い出す。すぐに業績に反映されることはないにしても、将来に投資するという株式市場本来の姿とも言え、市場の躍動感を感じる」

(丸和証券・調査情報部次長の大谷正之氏)との声が出ている。



 材料株の上昇で注目されるのが個人投資家の資金動向だ。東京証券取引所がまとめた5月30日申し込み現在の3市場信用取引現在高(概算)によると、金額ベースで売り残が259億6300万円増加する一方、買い残は558億5300万円減少した。5月第4週(5月19日―5月23日)の3市場投資主体別売買内容調査では個人は買い越しに転換していたが、「前週は再び売りに回ったようだ」(国内投信・投資調査部)とみられている。

 最近の個人投資家は、相場上昇時に売り、下落時に買う「逆張り」投資を続け、「良く言えば相場を適度に調整させたが、悪く言えば相場の頭を押さえた」(国内証券)とみられていた。「本来、個人投資家は順張りを好む。個人が乗りやすい材料株人気が続けば順張り投資に変わり、相場上昇のパワーとなるかもしれない」(新光証券エクイティストラテジストの瀬川剛氏)と期待されている。

 (ロイター日本語ニュース 伊賀大記;編集 田巻 一彦