2018新春オーストラリア徒然日記:ようやく試合のこと、拳士のこと、そして....
さて、いよいよ試合が始まります
ここまで長かったですね。
オーストラリアに着いて、空港のオープンテラスでオーストラリアに来た実感をかみしめながら朝食をとったのがものすごく昔のように感じました
さて、この日の杉谷拳士は2番セカンドスタメンで出場。
ビジターのブリスベン・バンディッツは先攻ですから、2番バッターの拳士はすでにネクストバッターズサークルでスタンバイ
そして打席へ。
手前はあの台湾の主砲、林智勝(背番号31)。
拳士のこの日の打席はあまりいい打席ではなかったような気がします。
チェンジアップか縦に割れる比較的ゆるいスライダーかカーブ系のボールのタイミングがあっていないようにみえました。
オーストラリアに来る前に動画サイトでもバンディッツの試合を観ていて、その傾向を感じていました。
オーストラリア野球リーグの投手は、目をみはる速いストレートを投げる投手はほとんどいないようにみえます。多くがさきほどのチェンジアップかゆるいカーブまたは縦スラでタイミングをはずすそういう投球にみえました。変化球もするどく落ちたり曲がったりするフォークやスライダーを投げることもほとんどないように見えました。
動画サイトで見る限り、投手レベルは日本でいうと、2軍よりさらに低いように思いました。
ネクストバッターズサークルで気合のはいった素振りをする拳士
試合開始時にはまだ明るかったのですが、試合が進むにつれて日も暮れてきて、ナイター照明が目立ち、昼間の暑さがうそのように涼しくなりました。といっても20℃以上はあったと思いますが。
試合も徐々に進み、周囲の状況確認も済んだので、僕の一眼をこっそりバッグから出して、まずはイニング間のボール回しなどの様子をカメラにおさめることとしました。
球場が全体的に暗い感じがしたので、いつもよりさらに明るさ強めで撮りました。
かなり白飛びしていますね
セカンドベース上でキャッチャーからのボールを待つ拳士。
キャッチャーからの送球にはいつもの声出し
ショートのローガン・ウエイド(Logan Wade)と。
二遊間を組むウエイドとは親しくしている姿をよくみかけました。
ちなみに彼はオーストラリア出身で、今まで何度となくオーストラリア代表に選ばれていて、今度の侍ジャパンとオーストラリア代表の試合でも代表に選ばれる可能性があります。
ネクストバッターズサークルの拳士
サードへのいい当たりの打球を三塁手がはじく間に一塁へ出塁。その後、二塁ランナーとしてセカンドへ。
そして、事件は起きました
センターへ抜けそうな感じのショートゴロに対して、進塁しようか帰塁しようか迷った拳士に対して、打球を捕球した対戦相手のシドニー・ブルーソックスのショートの選手が、拳士へタッチしようと試みる。
それを見て、二塁へ帰塁しようとした拳士。
この時、僕のみた感じではタッチされたように見えました。
しかし、タッチをなんとかかいくぐったと塁審は判断してセーフのコール
この判定に激高した対戦相手の監督がベンチを飛び出して塁審に抗議を開始
そんな瞬間の一枚です。
『いやいやタッチされてないです』といった様子の拳士。でも、なんか表情が......
まさか、オーストラリアに来て、拳士がらみのおもしろシーンに出くわすとは思いませんでした。
そんな『杉谷拳士劇場・イン・オーストラリア』な場面でした
ちなみに監督の講義も実らずに判定通り、セーフでした。
この後、3番の林智勝がフォアボールで一塁に出塁。そして4番のラッツがスリーランホームランを放って、拳士がホームを踏む
さて、試合中に思ったこと、それは照明が暗いなあということです。観戦するには問題ないのですが、特に外野の守備でエラーが結構あるのは、野手のレベルの他にこの照明の暗さも影響しているのかなと思いました。
というわけであっという間に、帰りの時間が刻々と迫ってきました。
宿泊するホテルはシドニー市内のセントラル駅近くで、そこから10分くらい歩けばホテルに着きます。
ただ、ルーティーヒル駅からセントラル駅までは電車で40分くらいかかります。結構遠いです。
シドニーからシドニー市内までは約40キロ。
また、異国のホテルですから、あまりにも遅い時間帯のチェックインがどうかなということもありましたので、22時前には遅くとも球場を出た方がよいと考えていました。
球場に着くまでのことを考えると、タクシーは拾えないだろうということ、バス停が運動公園の出入り口近くにはあるものの夜遅い時間帯のバスの状況がどういうものか不明であることから、歩いて近くの駅まで行く覚悟はしていました。ただ、昼間の近隣の状況をみると、運動公園からルーティーヒル駅までは牧場があったり、住宅街なのですがかなり空き家が目立ったことから、夜間の日本人の一人歩きは危険なのではと思われました。
僕のスマホの時計で22時に近づこうとしていましたので、残念ながら球場をあとにしました。
で、球場を出たところ、例のチケット販売所の前に、なんとなんとなんとタクシーが一台止まっているではないですか
なんという幸運
運転手さんに聞くと、空車のようだったので、そのまま乗り込みました。
ルーティーヒル駅までだというと、ちょっといやな顔をされたように感じましたが、日本ではあまりやらない強引さでそのまま駅まで行ってもらうことに。
やはり公園近くは暗かったように記憶しています。
わずか数分でルーティーヒル駅に到着
もうこれでホテル帰れるわと安堵したことを覚えています。
この時間帯でもシドニー市内行きの電車は1時間に数本は走っているようで、ほどなく電車がホームに到着して無事ホテルに到着、チェックインしてようやく自室へ。
例の火災報知器誤作動事件によって試合開始が1時間遅れた影響で、実際の試合観戦は2時間もなかったのがちょっと心残りでした。
さて、自室で少しだけ撮った写真の整理などをしつつ、ふと部屋の時計をみると、あれっ
僕のスマホの時計ではすでに23時を過ぎていたのですが、部屋の時計は22時を回ったところ
あれれ
飛行機の中でオーストラリアの時刻に調整したはずなのにと思って、あらためてスマホの時刻調整のところを見ると、なんとフィジー時間だったか何かが表示されていて、オーストラリア時間よりさらに1時間はやく設定されていました
空港に着いたときは間違いなく、オーストラリア時間だったので、いつかの段階でさらに時間表示が変更されていたようです。
ということは、1時間遅れで始まったと思われた試合は時間通り、試合時刻に起こったと思っていた例の火災報知器誤作動は実は本来の試合開始時間1時間前に起きたということが判明。
なんか時間経過に違和感を感じていたところもあり、あと1時間球場で野球観戦ができたんだなあと思いました。
でも、あの時グッドタイミングで帰りのタクシーに乗り込むことができて無事ホテルに到着できたので、よしとしました
時間通りにやっていたら、タクシーも拾えず、駅まで歩いてヘトヘトになってホテルに着くことなったかもしれず、途中また何かのアクシデントに遭遇していた可能性もあり、不完全燃焼な拳士オーストラリア武者修行見学になりましたが、まあ明日もあるさと思って、前向きにこの日におきた最後のアクシデントに納得してベッドに入りました
2018年1月6日、オーストラリアの地で起きたこと、一生忘れないなと思いました。