ラピスさんが、もう浮気をしないと言っておきながら、

 

その後も浮気をしていたことがわかってしまいました。

 

マリーヌ姫は、とうとう心を決めたのです。

 

そして、浮気の証拠を持って

 

ラピスさんに会いに行きます。

 

 

いきなり、この証拠を突き付けるのもなぁー!

 

正直、私をもてあそんだのだから、

 

何かお仕置きをしたいわ。

 

 

 

 

でも、考えたら、

 

私という後ろ盾がなくなることによって、

 

ラピスさんは、大変な人生になるに違いないわ。

 

 

だって、王族のコネで就職するくらいだから。

 

本人の実力なんてそんなにないのよ。

 

 

だからそれだけでもラピスさんにとっては大打撃になるはず。。。

 

 

王族の力を思い知らせるのよ。

 

 

 

マリーヌ姫はいろいろと考えたけれど、

 

あっさりとシンプルに別れよう!

 

と思いました。

 

 

 

 

 

やぁー!

 

マリーヌ姫。

 

 

元気だったかい。

 

 

えぇー。

 

元気にしていたわ。

 

 

今日は、大事な話があると言っていたけれど、

 

いったい何?

 

 

ラピスさん、前に話したときに、

 

確か、もう浮気はしないと言っていたわよね。

 

 

あぁー。

 

言ったよ。

 

僕にはマリーヌ姫だけだよ。

 

 

それ以外の女性が目に入らないよ。

 

 

僕はマリーヌ姫一筋だからね。

 

 

 

そうなのね。

 

 

私はラピスさんのことを信じたいけれど。。。

 

 

あれから、ラピスさんのことを再調査させてもらったの。

 

 

 

 えぇー!

 

僕のことをまた調査したの?

 

 

 

そうしたら、

 

また、浮気していたのね。

 

 

 

 

 

私は、ビックリしたわ。

 

 

もう浮気はやめるというのは、口だけだったのね。

 

 

 

それは浮気じゃないよ。

 

友達として会っていただけだよ。

 

 

 

友達?

 

 

友達とホテルにいくの?

 

 

 

 

 

 

 

ホテルではただ話していただけ。。。

 

 

友達だよ。

 

 

信じてほしい。

 

 

 

 

私は、そんな能天気な女じゃないわ。

 

一度目は許しても、

 

二度目までは、

 

さすがに許せるわけないでしょ!

 

 

 

いやいや、

 

浮気していないから。

 

 

 

私は、もうそういうだらしない人とはお付き合いしたくないの。

 

 

もう、別れるわ。

 

 

 

えぇー!

 

別れる?

 

 

そんな。。。

 

 

そんなこと言って、

 

 

僕と別れたら

 

きっと

 

寂しい思いをすると思うよ。

 

 

 

 

マリーヌ姫は友達も少ないし、

 

僕をいつも頼りにしていただろう?

 

 

 

大丈夫よ。

 

私は、ラピスさんと別れても一人でやっていけるわ。

 

 

 

だって、

 

私はこの国の姫なんだから、

 

いくらでも男性は選び放題よ。

 

 

 

そうかなぁー。

 

僕はそうは思わないよ。

 

男性にとってマリーヌ姫と付き合うのは、

 

ハードルが高いからね。

 

 

 

確かにハードルは高いかもしれないけれど、

 

それでも

 

私のことを大切にしてくれない人と付き合うよりは、

 

一人でいた方がましよ!

 

 

あぁー。

 

一応聞いておくよ。

 

 

後になって、やっぱり、元さやに戻ろう!

 

ということにきっとなると思うけれどね。

 

 

 

ラピスさんが、

 

まさかそんなことを言うとは

 

思わなかったわ。

 

 

 

それにマリーヌ姫の性格に合う人って

 

そうそういないと思うよ。

 

 

 

それってどういう意味?

 

 

 

 

マリーヌ姫って、

 

 

自分の思い通りにならないと

 

 

イライラして、

 

 

当たり散らすところがあるだろう?

 

 

 

 

 

そういう性格がわかるとみんな離れていくと思うよ。

 

 

 

 

 

ひど~い。

 

 

それって私の悪口言っているの?

 

 

 

いやいや、悪口じゃないよ。

 

 

マリーヌ姫の性格ありのままを言っているだけだよ。

 

 

 

そんな。。。

 

ラピスさんの話だと

 

私のいいところがないように聞こえるじゃない。

 

 

 

いいところ?

 

 

まぁ、積極的なところかなぁ。

 

それから王族というところ。

 

 

 

えぇー!

 

 

それだけ?

 

 

 

マリーヌ姫は、大学の間ずっとお付き合いしてきたのに、

 

ラピスさんのこの言葉にショックを受けました。

 

 

結局は、

 

ラピスさんは

 

お金目当てだったのかも。。。

 

 

 

そう考えると、

 

マリーヌ姫は、

 

 

私って、

 

人から愛されることができるの?

 

本当の愛を得ることができるの?

 

 

 

マリーヌ姫は王族に生まれなければどんなに良かったかまで

 

考えてしまいました。

 

 

 

王族ということで、

 

人は寄ってくるけれど、

 

それは、何かしら狙いがあることが多かったのです。

 

 

 

私が一般庶民に生まれていれば、

 

こんな悩みを抱えることはなかったのよ。

 

私は恵まれているようで、

 

恵まれていない。

 

こんなことを言っていたら、国民から非難を浴びるかもしれないけれど。。。

 

 

 

マリーヌ姫は、ラピスさんの言葉にもショックを受けていました。

 

 

まさか、あんなことを言うだなんて。

 

 

人間不信になってしまいそう。

 

 

いい人だと思っていたのに。

 

 

私の見る目がなかったのね。

 

 

 

 

でも、前にばあやの助言で花嫁修業ということで、

 

何人か会って話を聞いたことが役だっていると思うわ。

 

 

これからは、相手のすべてをよく見て、判断していこう。

 

 

ラピスさんのことは、一目ぼれで

 

マリーヌ姫からアタックして交際が始まったのです。

 

 

私は好きだったけれど、

 

ラピスさんはそれほど好きではなかったのかもしれないわ。

 

 

マリーヌ姫は、王宮へ道を車で帰りながら、

 

あれこれと考えていました。

 

 

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<作者の独り言>

 

 

とうとう、マリーヌ姫は彼と別れてしまったのですね。

 

 

こういう時の別れって、

 

スパっと別れられる人と、別れられない人とに分かれますね。

 

何度許しても、また浮気をされるのかもという気持ちがあれば、

 

早いところ別れるのが一番いいのかもしれませんね。

 

 

あれだけ、ラピスさんのことを好きだったのに、

 

ここまで思い切るとは。。。

 

 

マリーヌ姫自身が変化してきているように感じます。