ラピスさんに浮気の証拠を突き付けて後、

 

それからラピスさんからの連絡が途絶えてしまいました。

 

ラピスさんとはもうだめなのかしら。

 

それとも浮気をしていることなんて、

 

放っておいて、

 

あのまま付き合っていた方が良かった?

 

 

そんな。

 

私の性格ではそんなの無理。

 

 

もし、このまま連絡が来なかったとしたら、

 

それはそれで仕方のないこと。

 

どうしようもできないわ。

 

 

そして、それから、1ヶ月ほどたちました。

 

 

ラピスさんからの電話でした。

 

 

マリーヌ姫、久しぶり!

 

この間のこと僕はとっても反省したよ。

 

それで、あの女友達とはもう会わないことにしたんだ。

 

会ってきっぱり言ったよ。

 

 

だから、マリーヌ姫、もう心配しないで。

 

僕はマリーヌ姫のこと第一に考えるよ。

 

 

だから、これからも引き続き交際をしてほしいと思っている。

 

 

ラピスさん、ホントに私とやり直す気持ちになっているの?

 

 

あぁー!

 

僕にとっては君は最高の恋人だからね。

 

プロポーズをしただろう。

 

僕は大学を卒業したら、マリーヌ姫と結婚をしようと思っているよ。

 

そうしたら、毎日一緒にいられるからね。

 

 

 

マリーヌ姫は少し顔を赤らめました。

 

 

 

やっぱり、私はラピスさんのことまだ好きなんだわ。

 

そう言われると、

 

また一緒にいたいと思ってしまう。

 

私は、頭ではもうやめた方がいいんじゃないとわかっていても、

 

心がそれを認めようとしないのよ。

 

 

まるで悪魔に魅入られて、そこから離れることができないような

 

そんな気持ちになっているの。

 

 

ここで、ラピスさんと別れてしまうのはもったいない気がする。

 

もしかしたら、ここで目をつむれば、うまくいくかもしれないから、

 

もう少し様子をみようか。。。

 

 

マリーヌ姫の頭の中ではそう決まりました!

 

 

ラピスさん、私が許すか許さないかはラピスさん次第よ。

 

ラピスさんが浮気をやめてくれれば、

 

私は、もう一度付き合ってもいいわ。

 

マリーヌ姫は覚悟決めたように言いました。

 

 

やったー!

 

それじゃー、これで決まりだね。

 

 

そうは言ったものの、

 

マリーヌ姫はラピスさんを全面的に信じたかったですが、

 

本当に浮気をやめてくれるのか心配になって、

 

ラピスさんの行動を監視させていました。

 

 

ラピスさんの言っていることが本当かどうか。

 

 

そして、また1ヶ月ほど経った頃のことです。

 

 

ばあやのところにもう一度、ラピスさんの調査結果が届きました。

 

すぐにマリーヌ姫に渡します。

 

 

どうですか?

 

姫様。

 

 

ばあやは心配そうに言います。

 

 

封筒の中身を見ると、

 

ラピスさんが女と会っているところの写真が入っていました。

 

なんと日付は、この間、もう浮気はしないからと言ってきたその後です。

 

 

これって口ばっかりで、本当は別れてなんていないのね。

 

 

 

そう考えるとマリーヌ姫はやり直そうと思っていた自分がバカらしくなってきました。

 

 

 

いったい、あれは何だったの?

 

私をだまそうと思ったわけ?

 

 

 

マリーヌ姫は怒りを通りこして、あきれていました。

 

 

 

こりゃー、ダメだ。

 

あれだけ言ったのに、まだ会っているとは。。。

 

ラピスさんって、もしかして、ずっと私をだましてきたの?

 

二股をかけていたの?

 

 

 

私には耐えられないわ。

 

 

 

マリーヌ姫は、それまでラピスさんが自分のいうことをなんでも聞いてくれていたので、

 

とても愛されていると思っていました。

 

 

 

 

でも、実は私、愛されていなかったのかも。

 

私のこの姫という地位にラピスさんは惹かれていただけなのかもしれないわ。

 

 

そうだとしたら、私は単にラピスさんに利用されているだけなのかも。

 

 

 

 

マリーヌ姫は、ますます、頭の中をグルグルいろんな考えが駆け巡りました。

 

 

 

 

私は、いったいどうすればいいの?

 

 

私はもう一度やり直すチャンスをあげたのに。

 

それをダメにしたのは、ラピスさんよ。

 

 

 

 

いったい、ラピスさんはどう考えているのかしら。

 

 

マリーヌ姫は、今まで信じていたことがガラガラと崩れ落ちていってしまうような気がしました。

 

 

 

 

ラピスさんとは、このままスムーズに結婚できると思ったのに。

 

そしてこの王宮から、大手を振って出ていける。

 

そう思っていたわ。

 

 

そうなると、私が計画していたものまでダメになってしまう。

 

 

ラピスさんと、結婚生活がダメになるかもしれないけれど、

 

仮面夫婦になって、とりあえず王宮から脱出するという手もあるわ。

 

 

契約結婚のような形。

 

 

ただ、そんな結婚生活に私耐えていけるのかしら。

 

私だって幸せになりたいわ。

 

 

愛する人と一緒に暮らしたい。

 

私はラピスさんがそういう存在になると思っていたけれど、

 

違ったのね。

 

 

あまり、いろいろ考えないで、この際、スパッと別れて、新しい人を見つける。

 

これが一番いいのかも。

 

 

マリーヌ姫の気持ちが固まりました。

 

 

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<ここからは、作者の勝手なひとりごとです。>

 

 

マリーヌ姫はとうとう決断?

 

こんなに気持ちを切り替えられる?

 

普通の人なら引きずってしまいそう。

 

でも、別れがあるから新しい出会いが待っているとも考えられますね。

 

あなたなーらどうする。。。

 

 

う~~ん、私なら、ダメなら別れるのは早い方がいい。

 

だってだって、時間がもったいない。

 

確かに多少未練はあるかもしれないけれど、

 

冷めてしまったら、この後もどんどん冷めていってしまいそう。

 

浮気をしても許せるかどうかは、人それぞれかもしれないけれど。。。

 

 

マリーヌ姫はいったいどう別れを切り出すの?