ラピスさんの浮気を疑って、

 

王宮の機関に調査を申込しました。

 

そして、2週間ほどたったある日のこと。

 

ばあやのもとにその調査結果が届きました。

 

 

ばあやは目をさっと通します。

 

そして、すぐにマリーヌ姫のもとに向かいました。

 

 

姫様、ラピスさんの調査結果が届きました。

 

 

どれどれ、見せて!

 

マリーヌ姫は、調査結果を手に取りました。

 

 

そして、封筒から書類を取り出すと、

 

ラピスさんと女性が写っている写真が出てきました。

 

 

それも仲良く手を組んでいます。

 

 

どう考えても、恋人でしょとしか思えない写真でした。

 

そして、二人でホテルに入るところまで。。。

 

 

 

これって、私が腕を組まないでといった後なのに、

 

それでもこうやって女と会っていたのね。

 

 

もう、腕は組まない。

 

そして友達と会っていただけ。

 

と言っていたのは

 

やっぱり嘘だったのね。

 

 

そして調査の結果

 

相手の女性は、かなりお金持ちのお嬢さんのようでした。

 

 

そして、ほとんど、お金はその彼女が払っているようです。

 

そして、生活費まで援助してもらっていると書かれていました。

 

 

生活費まで援助って。

 

これって、どういうこと?

 

 

普通の恋人同士だって、

 

生活費まで女性が出さないわよ。

 

 

デート代だって割り勘が普通よね。

 

 

 

マリーヌ姫は

 

最近はなるべく割り勘にしていました。

 

 

私と会うとお金がかかるから、

 

私と会わないの?

 

 

だけど、この女性と会うなら、すべてデート代は、女性持ちのようだから

 

いくら会っても自分の財布の中身は減らないのよね。

 

減るどころか、きっと増えていくのよね。

 

生活費という名のおこづかいをもらっているようだし。

 

 

マリーヌ姫は徐々にラピスさんへの気持ちがさめてきているのを感じました。

 

 

そして、二人で会うことになりました。

 

 

ラピスさん、私の友達が見た女性は友達だと言っていたわよね。

 

 

 

あぁー、そうだよ。

 

 

ラピスさんて、友達とホテルに行くの?

 

 

 

いやー、

 

マリーヌ姫、何言っているんだ。

 

そんな行くわけないじゃないか。

 

 

 

ラピスさんは、あせって答えます。

 

 

僕にとって一番大切な人は、マリーヌ姫だからね。

 

 

そんなところに女友達と行くわけないよ。

 

 

そうー。。。

 

 

 

実をいうと、私、

 

 

ラピスさんの素行調査を依頼したの。

 

その結果を見たのだけど。。。

 

 

エェェー?

 

なんでそんなことしたんだよ。

 

 


ホントに、友達と会っていただけなのか

 

 

念のため、確認をしたかったの。

 

 

マリーヌ姫は答えます。

 

 

 

やましいことがなければ、別にいいでしょう。

 

 

そしてマリーヌ姫は、調査結果を取り出しました。

 

ラピスさん

 

こんなにこの女性と仲良さそうにしているわね。

 

それからホテルにも二人で行っているのね。

 

 

 

写真を見ながらマリーヌ姫は話します。

 

 

 

これが

 

女友達なの?

 

 

私はラピスさんにとってどういう存在なの?

 

 

そのうえ、生活費を援助してもらっているらしいじゃない。

 

 

デート代もすべて出してもらっているようだし。

 

 

私の出る幕ないわね。

 

 

どおりで、私と会う回数が減ってきたと思っていたのよ。

 

 

そんなことないよ。

 

僕はその写真の彼女とは、ホントに友達なんだ。

 

友達なんだけれど、

 

たまたま誘惑されてついつい出来心で、

 

ホテルに行ったんだよ。

 

 

本当は、僕の心の中は、マリーヌ姫のことしか考えていないよ。

 

 

だから、そんなにおおごとにしなくったっていいだろう。

 

 

僕は今まで通り、マリーヌ姫と付き合いたいと思っているよ。

 

 

それから、生活費やデート代を出してもらっているというのは、

 

彼女はお金をたくさん持っているから、

 

僕にお小遣い程度だと思ってくれているだけなんだよ。

 

 

彼女は、そんなに深く考えていないから。

 

彼女は大金持ちだから、小銭をくれているような感覚だから。

 

気にしなくていい。

 

 

 

ラピスさんは、むきになって言い訳をしていました。

 

 

 

マリーヌ姫は、

 

 

何言っているの?

 

この人。

 

小銭をくれている感覚?

 

つまり恵んでもらっているということ?

 

 

信じられない。

 

出来心でそんなに簡単にホテルに行くのね。

 

 

 

マリーヌ姫はこんな言い訳をすると思っていなかったので、

 

黙ってしまいました。

 

 

マリーヌ姫、許しくれるよね。

 

これまで通り、会ってくれるよね。

 

 

そうラピスさんは、マリーヌ姫に念押しします。

 

 

マリーヌ姫は、ようやく口を開きました。

 

 

私は、この調査結果を見た時に、

 

ショックでしばらく何もする気が起きなかったの。

 

 

それで、ラピスさんに、まさかこういう言い訳をされるとは思ってみなかったわ。

 

私は、自分がどうしたらいいかは、今すぐに答えは出せないわ。

 

 

しばらく、考えさせてほしいわ。

 

 

マリーヌ姫は声を絞り出すように言いました。

 

 

そして、必要なことだけ言って、

 

すぐにマリーヌ姫は宮殿に帰りました。

 

 

ばあや、私はいったいどうしたらいいの?

 

 

ラピスさんは、私とは今まで通りお付き合いをしたいというのよ。

 

 

ばあやは答えます。

 

 

それは、姫様次第だと思います。

 

姫様が、

 

ラピスさんの浮気を許してまで

 

お付き合いをしたい

 

ということなら、仕方ないでしょう。

 

 

ただし、今まで通りというわけにはいかないかもしれません。

 

 

しばらく考えてみた方がいいと思います。

 

そしてラピスさんが

 

本当に浮気をやめるかどうか

また調査をしてみらどうでしょう。

 

それによって、

 

ラピスさんが本気で姫様のことを思ってくれているかどう

 

がわかると思います。

 

 

ばあやはマリーヌ姫に助言をしました。