ばあやは、早速、姫様の要請を受けて、

 

一般の主婦に話を聞くことにしました。

 

そこでつてを使って

 

普通の一般的な主婦に話を聞くことに。

 

この方は、

 

あやめさんという40歳の方でした。

 

あやめさんは専業主婦ではなく、

 

仕事をしています。

 

旦那さんは一般的なサラリーマンです。

 

子供は二人。

 

郊外に一戸建ての家を持っています。

 

 

まるで絵にかいたような

 

一般的な家庭です。

 

まずはここから始めなくては。。。。

 

ばあやは、意気込みます。

 

ばあやの考えでは、ボクシングで言うなら、

 

軽いジャブを打っておいて、

 

そして、第二の花嫁修業でノックアウト!

 

 

 

ばあやの頭の中では、色んな考えがグルグル駆け巡っています。

 

 

 

そして対面での話を聞く日になりました。

 

ばあや、今日はありがとう!

 

一般の方がどういう暮らしをしているかを

 

知ることができてうれしいわ。

 

私は、王族と富裕層の方としか知らないので、

 

今日は勉強をさせてもらうわ。

 

 

 

姫様、今日は色々と聞いてみてくださいね。

 

あやのさん、こちらがマリーヌ姫です。

 

マリーヌ姫は一般の生活をご存じないので、

 

今日はあやのさんのお話をお聞きしたいと思います。

 

 

では、姫様からの質問形式でいきましょうか。

 

そして、何かこれも聞いた方がいいかもしれないと、

 

思ったら私から、質問をさせていただきます。

 

 

 

わかったわ。

 

ばあや。

 

マリーヌ姫は、身を乗り出して言いました。

 

 

あやのさん、

 

まずは、旦那さんとはどこで知り合ったの?

 

 

私の旦那の健介とは、大学2年生のときに合コンで知り合って、

 

それでお付き合いをするようになったのです。

 

 

最初は、そんなにいいなぁとは思っていなかったのですが、

 

健介の方から、アプローチをされて、

 

そしてデートをするようになって、

 

だんだん会ううちにいい人だなぁと思うようになりました。

 

 

その時、健介は私より1学年上の大学3年生でした。

 

ずっと交際が続いて、

 

そして健介が今の大手企業に就職して、

 

落ち着いたころ、プロポーズされたのです。

 

 

それが健介が25歳、私が24歳の時でした。

 

そして、私の両親に伝えたら、

 

とっても喜んでくれて。

 

両親には健介とお付き合いをしていることは知らせてはありました。

 

そして健介の両親も私との結婚を喜んでくれたようです。

 

 

まぁ、みんなが賛成をしてくれたのね。

 

すばらしいわ!

 

マリーヌ姫はそう言いながら、

 

自分とラピスさん(彼)のことに置き換えていました。

 

私とラピスさんは、両親からも祝福されるに違いないわ。

 

反対する人なんているはずがない。

 

今は、まだ学生で、

 

ラピスさんの収入がないからまだ早いと言われているだけよ。

 

ラピスさんがガンガン稼げるようになれば、

 

私はラピスさんと結婚よ!

 

そんなことを思っていたのでした。

 

 

 

そしてあやのさんは続けます。

 

そうなんです。

 

だれも反対する人もいないので、

 

それから結婚式の準備があったので、

 

半年ほどで結婚をすることになりました。

 

 

姫様、

 

あやのさんが、ここまでスムーズに結婚できたのは、

 

だれも反対をする人もなくて、

 

そしてお二人が愛し合ってこられたからだと思います。

 

これで誰か反対をする人がいたら、

 

のちにその人とうまくいかなくて、

 

悩みの種になって、

 

そこから二人の仲が壊れるということもあります。

 

 

マリーヌ姫は、

 

二人の仲が壊れる?

 

私にはあり得ないわ。

 

だって、私とラピスさんが反対なんてされるはずないもの。

 

たとえ、反対をされたとしても私は大丈夫よ!

 

そう頭の中で自分に置き換えていました。

 

 

ところで、健介さんは

 

大企業にお勤めと言われましたが、

 

まだ就職して3年目ですね。

 

あやのさんはまだ2年目です。

 

経済的にはどうだったのですか。

 

と、ばあやは踏み込んで聞きました。

 

 

健介は大企業だったのですが、

 

給与の金額を聞いたら、

 

それなりにもらっていて、

 

私も健介ほどではないけれど、

 

普通のOLくらいはもらっていました。

 

そして、健介の会社は、

 

社宅を利用できるので、

 

住宅費がほとんどかからないのです。

 

福利厚生が充実しているという点も大きいと思います。

 

 

あやのさんはやはり結婚するためには

 

経済的なことも考えていましたか?

 

 

はい!

 

結婚しても、収入がないと二人で暮らせてはいけません。

 

 

まして、子供ができたら、

 

私も働けなることもあるかもしれません。

 

そういうことを考えたら、

 

健介の収入がどのくらいあるかということを頭に入れておかないと、

 

あとで、こんなはずではなかったと思ってもあとの祭りです。

 

収入がなくては暮らすことはできません。

 

 

 

確かにそうですね。

 

そのあたりが、単に大学生の時に交際をしているのと結婚とは違うということですか?

 

 

はい!

 

こういったらなんですが、

 

例えば健介が大学を出てプータローをしていたら、

 

私は結婚はしていないと思います。

 

 

たとえ好きではあっても結婚はできないですから。

 

でも、健介は大企業にお勤めをして、

 

それなりの給料を稼げるようになったので、

 

そこでプロポーズをしてくれたのだと思います。

 

 

姫様、ここがポイントですよ!

 

男性というのは稼ぐことができるというのは、

 

女性にとっては心強いのです。

 

 

あやのさんはOLをされていたと言われていましたが、

 

結婚をされてからもお勤めをされるつもりだったのですか。

 

今度はマリーヌ姫が聞きます。

 

 

私はもし結婚して仕事をやめるということは、

 

一人だけのお給料で家族で暮らすということになります。

 

そうなると、

 

もしかしたら、旦那さんが病気になることもあるかもしれないし、

 

それから教育にもお金がかかるので、

 

結婚して子供を産んだとしても

 

働ける会社をと思って就職活動をしていました。

 

 

それが、今勤めている会社なんです。

 

だから、仕事は続ける気でいました。


 

そして、私も仕事をするのが好きだったから。

 

 

あやのさんって、単に好きという気持ちだけで結婚をしたわけではないのね。

 

ある程度の人生設計を大学生の時に考えていたのね。

 

 

えぇ、そうです。

 

私は、周りの方の話を聞いたり、世の中の動きをみて、

 

この国は、女性でも働くような時代がやってくると思ったのです。

 

現に、今、女性でも役員や役職につく女性も増えてきています。

 

 

確かに家庭と仕事を両立するのは難しいけれど、

 

それでも、子育てだけの人生なんて私は嫌だったのです。

 

 

あやのさんは二人のお子さんをいらっしゃるけれど、

 

子育てをするために大変だったことはあるのですか?

 

 

子育てをするのに、応募者が多くて、

 

保育園に入ることができなくて

 

困りました。

 

それで一時期 私立の保育園に入れていたことがありました。

 

それから保育園のお迎えも大変でした。

 

何時までにお迎えに行かなくてはいけないと決まっているので、

 

残業ができないのです。

 

どうしてもパフォーマンスが落ちてしまって。

 

でも、その時は子育てを優先しようと思ってやっていました。

 

 

そんなに子育て大変なんですね。

 

旦那さんは協力してくれないのですか?

 

 

健介の会社は残業が多くて、

 

お迎えに行ってもらえるような会社じゃないのです。

 

確かにお給料は多いけれど、拘束時間が長くて。。。

 

 

でも、今の時代は、在宅の仕事が増えてきたいので、

 

とても環境が整ってきたと思います。

 

 

マリーヌ姫は、

 

子育てか。

 

私にできるのかしら。

 

やっぱり、難しそう。

 

だれか雇ってやってもらうしかないわ。

 

私に一般人と同じ生活はどう考えても無理だわ。

 

とマリーヌ姫は考えました。

 

 

 

 

健介さんとの仲はいまでもラブラブなんですか?

 

 

大学生の時のような恋人というよりも

 

家族の一員という感じです。

 

喧嘩をしながらも仲がいいような。

 

マリーヌ姫は

 

家族の一員か。

 

私はラピスさんとはずっと恋人同士のような

 

いつまでもラブラブでいたいわ。

 

私とラピスさんとなら絶対そうなる!

 

そんなことを頭の中で考えていました。

 

 

するとばあやが、

 

健介さんはお仕事も順調だし、

 

お金の心配もないし、

 

そして家族で楽しくやっていらっしゃるようね。

 

 

ところで、健介さんのご両親はどちらにいらっしゃるのですか?

 

 

健介の父母は、近くに住んでいます。

 

まだ、健介の父は、まだ現役で働いているのです。

 

だから、経済的にはまったく心配ないです。

 

 

そして健介には妹がいるのですが、

 

お嫁に行って独立しているので、

 

その心配もないです。

 

 

だから、私はとても恵まれていると思っています。

 

 

健介の父母に子供たちを預けるときもありました。

 

今は大きくなってそういうことはなくなりましたけれど。

 

でもよく遊びに行っています。

 

とあやのさんは答えます。

 

 

あやのさんは、ホントにお幸せそうね。

 

そして仕事もバリバリやっていて。

 

たしか、今は係長をされているとか。

 

役職もついて頑張っていらっしゃるのね。

 

 

そうなんです。

 

これからが楽しみです。

 

 

 

姫様、他にはなにかお聞きになりたいことはありますか?

 

 

あやのさんは健介さんのどういうところに惹かれたの?

 

 

私は健介の堅実なところです。

 

ちょっとそれ計画的すぎなんじゃないと思う時もあるけれど、

 

旅行に一緒にいく時は、

 

すべて事前に調べてくれて、

 

予約から行ってからどこに行くかまで考えてくれているのです。

 

私はどうしてもここに行きたいというところだけリクエストをするのみ。

 

一緒にいても楽ですね。

 

それでいて、穏やかなひとなので、

 

そんなに不機嫌になることがありません。

 

そのおかげで、とっても家庭の中が平和です。

 

どちらかというと私の方がイライラがたまって当たってしまうことがあるのです。

 

この辺りは申し訳ないと思っています。

 

 

 

まぁ、

 

それっておのろけ?

 

これからも幸せな結婚生活を続けていってくださいね。

 

 

マリーヌ姫は、ニッコリしてそう言いました。

 

 

マリーヌ姫は、

 

頭の中では、

 

旅行か、

 

私とラピスさんはまだ旅行をしたことがない!

 

これは一緒に旅行をしてみなければ。

 

そいういえば、恋人同士になったら、

 

旅行に行ってみれば、

 

相手のことがよくわかるというわ。

 

これは、とっても重要よ!

 

 

あやのさんと別れて、

 

マリーヌ姫とばあやが

 

感想会を開きます。

 

 

マリーヌ姫は、

 

ばあや、ありがとう!

 

今日はとても勉強になったわ。

 

 

経済力が大切ということ。

 

そしてあやのさんが惹かれた健介さんのいいところは

 

旅行の手配やどこに行くかなどテキパキやってくれて

 

頼りになるということ。

 

それから、家族から祝福をされて結婚をしたこと。

 

よくわかったわ。

 

 

姫様、良かったです。

 

姫様、結婚相手について考えるとしたら、

 

あやのさんの旦那さんのような方が理想的だと思います。

 

それで、姫様に対しても優しくて大事に思ってくれるような方がいいですね。

 

 

ばあや、

 

ラピスさんがいるじゃない。

 

ラピスさんなら、私のことを大事にしてくれるし、

 

優しいわよ。

 

今は、まだ結婚は早いとは言われてはいるけれど、

 

恋人として認めてくれてはいるわよ。

 

 

 

確かに姫様、

 

ご両親は恋人としては認めています。

 

ですが、結婚をすることは認めていません。

 

それをよく考えてください、

 

 

確かにまだ早いとは言われたわ。

 

でも結婚に反対はしていないと言っていたわよ。

 

 

姫様、もしご両親が反対されないなら、

 

婚約してもいいと言われれているはずです。

 

 

そう言われないということは、

 

賛成ではないということなんです。

 

 

えぇー!

 

どういうこと??

 

つまり、ラピスさんが稼げるようになったとしても

 

反対されるということ?

 

まさか。。。

 

私は、ただ単にまだ早いと言われただけかと思っていた。

 

姫様、よく考えた方がいいですよ。

 

ご両親の真意がどこにあるのか。

 

本当にラピスさんを婿として認めることができるのか。

 

 

確かにそうね。

 

うぅ~~ん。

 

マリーヌ姫は考え始めました。

 

 

真剣に考えないといけないかもね。

 

 

さて、マリーヌ姫の真剣に考えるとは?

 

この先どうなっていくのでしょうか。

 

そしてばあやは、マリーヌ姫とラピスさんとの仲を

 

裂くことができるのでしょうか。