このお話はある国のお姫様のお話です。

フィクションです。

 



マリーヌ姫は、ばあやから、ラビスさんの調査結果を受け取りました。
 

そこには、マリーヌ姫の知らないことが。

 

このまま、交際をやめたほうがいいのか。

 

それとも、ラピスさんにこれを見せて、

本当かどうか確認をして、反応を見たほうがいいのか。

 

マリーヌ姫は悩みます。

 

ラビスさんは、これまで会ったことのないタイプの男性でした。

 

自分にとっては運命の出会い!

 

もしかしたら、これを逃したら、二度と現れないかもしれません。

 

そう考えると、多少難ありでも、

そこは眼をつぶると言うのもありなのではないかと。

 

それをしないと

王家の姫と言うだけで条件が厳しくなり、結婚できなくなるのではと思うのでした。

 

やっぱり、ラピスさんに直接聞いてみようかしら。


その答えを聞いてから、考えても遅くはないわ

 

でも、正直に話してくれるかしら。

 

もしこれに書いてあることは事実だよと言われたら。

 

私はラピスさんとの交際を簡単にやめてしまうの?

 

それぐらいにしか、ラピスさんのことを思っていなかったの?

 

私には自分の気持がわからない。

 

あんなに何が何でもラビスさんをものにすると誓ってようやくゲットできたのに。

 

そして、ようやく幸せを掴んだと思ったわ。

 

私は一体どうすべきなのか。

 


そして、もし、こんな身辺調査をしたなんて、いったら、ラビスさんに嫌われるかもしれない。

 

そして、別れる?

 

ウゥー!

 

そんなの耐えられない。

 

だって、寝ても覚めてもラビスさんの声を聞かないと落ち着かない。

 

離れたくても離れられないのよ。

 

ばあやは、別れたほうがいいと言うけれど。

 

まさか、この恋愛によって私の人生が変わる?

 

いいえ、未来は、わからないわ。

 

ただ、王家が好きではないとしても、

 

もし悪影響を及ぼすなら、辞めるべき。

 

 

マリーヌ姫はずっと考えていました。


いくら考えても、堂々めぐりです、


答えは、出ません。



私の未来を見通すことができれば、いいのに。


そうすれば正しい選択をできると思うわ。


だって、私は幸せになりたいもの。




今は幸せだとしても

しばらくして別れるカップルは大勢いるわ。


それは結婚も同じよ。


こう言ってはなんだけど、私は自分の気持ちを一番に考えたい。


だって、ばあやが結婚するわけではないのだから。


そして、国民も好きになったら仕方ないよ。

と言ってくれるかもしれないわ。


いったいなぜ、私は王家に生まれてきたの?


何をするにも不自由だし、

結婚相手でさえ自由に選べないなんて、

こんな理不尽なことはないわ。


今は、昔とは違うのよ。


ばあやは、わかっていないわ。


マリーヌ姫はあれこれ考えすぎて、ちょっとしたうつ状態になってしまいました。


当然、答えなんてでません。


そんなマリーヌ姫を傍で、ばあやは見ていました。


姫様が、お悩みになられている。


でも、これは仕方のないことです。


姫様は、一般人とは、違うのです。


それを頭に入れて行動をしなくてはいけません。


それで、ばあやは、姫様に言います。


「姫様、そんなにお悩みになられているのなら、


ラピスさんについて姫様なりに分析をしてみるのです。


そして、もし、姫様がこの恋を進めて行ったら、どうなるのか。


それを姫様なりに予測をしてみて下さい。


その予測とは、我が国の行末と国民も入っています。


この問題についてはよく考えなくてはなりません。

感情で動いてはならないのです。


マリーヌ姫は、ばあやの提案を聞いてうなづいた。


つまり、自分なりにシュミレーションしてみるのです。 


これなら、頭の中だけのことなので、

何通りでも考えられます。


いったいマリーヌ姫は、どんな予測を立てて未来をシュミレーションできるのでしょうか。



さてさて、この姫様の運命は一体どうなっていくのか。