このお話は、ある国のお姫様のお話です。

 

フィクションです。

 

 

 

私は、この友達以上恋人未満の状態を変えるため、

 

ラピスさん(彼)へ恋の告白をすることにしたの。

 

女性から恋の告白なんて、そんなはしたないと言われそうね。

 

でも、現代では、珍しいことではないわ。

 

そういうことを言うのは、頭の固い古臭い人よ。

 

私は、どんなチャンスでも絶対につかみ取る。

 

そして、つかんだら、絶対に離さない!

 

 

私は、正直、自分では美人だと思っているけれど、

 

マスコミの間では妹の方にスポットがあたって、

 

私の美貌を取り上げられたことがないの。

 

とっても不満よ!

 

私のこの美貌をなぜわからないの?

 

そして、私がこんなにも

もてていることを。

 

前置きはこの辺にして、

 

いったい、どう、恋の告白をする?

 

やっぱり、ストレートにいくかなぁーー。

 

 

 

 

マリーヌ姫は、ラピスさんとのデートで

食事をしています。

 

マリーヌ姫は、これは絶好のチャンス!

 

告白をしなきゃ

 

と思います。

 

絶対にの逃がしてはいけない。

 

まるで獲物にくらいつくライオンのようてす。

 

 

 

 

「私、ラピスさんとこうして会って、お話している時が一番楽しいわ。

 

ラピスさんはどう?」

 

 

「僕も、マリーヌ姫と会っていると、心がなごんで、あっという間に時間がすぎていくよ。

 

まるで、前から知っているみたいに、楽しいよ。」

 

 

「本当! うれしいわ。

 

ラピスさんは、私のことをどう思っているかわからないけれど。

 

私は、ラピスさんのこと大好き。

 

私も一緒にいるととっても楽しいの。

 

できればこのまま一緒にいたい。

 

私は姫という身分ではあるけれど、

 

人に恋をすることは誰にも止められないわ。」

 

 

マリーヌ姫は、言葉を選びながら、

 

一言一言、自分の中から絞り出すように言ったです。

 

 

そして、ラピスさんの目を見て、

 

「ラピスさん、私と正式に交際してくださらない?」

 

 

 

「えぇー!」

 

 

ラピスさんは、大きく目を見開いたのです。

 

 

 

「その申し出、とてもうれしいよ。

 

実は僕から言おうと思っていたけれど、マリーヌ姫と僕とでは身分が違うし、

 

いくら好きでも無理だと思っていたから。。。」

 

 

 「そうしたら、お付き合いしてくださるのね。」

 

 

「あぁー!

 

もちろん、マリーヌ姫、こんな僕で良ければ、正式にお付き合いをしてほしいです。

 

よろしくお願いします。」

 

 

 

 

「ヤッター!

 

こちらの方こそよろしくね!」

 

 

 

 

 

ヤッター!

 

ヤッター!

 

ヤッターマン!

 

 

願いがかなったわ♪

 

 

 

私はラピスさんを勝ち取ったわ!

 

 

「ラピスさん、そうしたら、お願いがあるの。

 

私のばあやに会ってくださらないかしら。

 

ばあやが、とても心配していて、会わせてほしいと言われているの。」

 

 

 

「ばあや?」

 

 

 

「えぇ。そうよ。」

 

 

「ばあやは、私が子供の頃から私の身の回りのお世話をしてくれているのよ。

 

私は、ばあやに私がお付き合いする人はこの人ですと紹介したいの。

 

そして、ばあやを安心させてあげたいのよ。」

 

 

そして、マリーヌ姫は

ばあやがどんな人かラピスさんに話をします。

 

 

ばあやは、マリーヌ姫が小学生になると、同時にマリーヌ姫のお世話係として働き始めたのです。

 

 

マリーヌ姫のことを、心から心配してくれるのです。

 

 

マリーヌ姫には両親は、いるけれど、  

 

両親は忙しく、

そばで親身になって話を聞いてくれるのは、

子供の頃から、一緒にいるばあやだったのです。

 

 

ばあやがいなければ、マリーヌ姫は、

 

もっとひねくれた人間になっていたでしょう。

 

 

 

 

 

ばあやは、うれしゅうございます。

 

 

いの一番に姫様の彼に会わせていただけるとは。

 

会ってラピスさんと、色々とお話したいと思います。

 

 

そして、本当に姫様に合う方か将来の結婚相手としてふさわしい方か見てみないと。

 

 

 

ばあやは、両親より先にラピスさんに会わせてもらえるということで責任重大だと思っているようでした。

 

もしも、変なやからだったら、国を揺るがしかねない事態になるかもしれないからです。

 

 

さてさて、この姫様の運命は一体どうなっていくのか。