これまで私の父と母の話をしてきたわ。
兄弟の話もしたいけれど、それは徐々にしていくわね。
今日は私の大学生活のお話をするわ。
私の大学は、宮殿のすぐ近くにある大学に通っているの。
この大学は私は一般入試で無事に合格して入学できたの。
決して、裏口入学じゃないわよ!
確かに私はそんなに頭は良くはないけれど、
頑張ればできるのよ。
家庭教師は、つけてもらったけどね
大学に入学して間もなく、
私はある人と運命を感じる出会いがあったの
その人から、私に声をかけてくれたわ。
私に声をかけるって勇気がいることなの
王族の一員の私は、近寄りがたい存在みたいよ。
きっと、声をかけても、
そっけなくされそう
と思われているのかも
しれない。
そして、なんといっても、
私のこの美貌だし。
その人は、とっても素敵な人なのよ。
顔もイケメンだし、英語がペラペラなの。
どうもアメリカンスクールに通っていたみたい。
ここまで英語がペラペラだったら、
絶対に将来できる男になるわよ。
高収入間違いなし。
英語ができると、この国の場合は、
英語ができない人より収入が高くなるのが普通だから。
外資系の会社にお勤めすることもできるし。
それから、私が誓ったこの国を出て、
他の国で暮らすことも実現できるわ。
頑張って、彼をなんとしても手に入れなければ。
うかうかしていると、周りの女の子が必死に奪われてしまう。
これは千載一遇のチャンスよ!
メラメラッ!
絶対に私のものにしてやる!
私はこれは無理かもしれないと思えば思うほど燃えるのよ
でも、どうすれば、彼をものにできるのだろう。
どうすれば。。。
私の取柄といれば、、、
そうよ。
この家に生まれてきたこと。
それしかない。
この財力や権力をちらつかせば、
大抵のものは手に入るわ。
男だって同じよ。
最初は、たとえそうだとしても。
この私の魅力で反対にメロメロにして見せるわ。
姫様、いけません!
そんな、どこの馬の骨かわからない人とお付き合いをしようとしては。。。
王族の一員として、身元が確かな人としかお付き合いはしてはいけないのです。
それを破ると後々の災いになるやもしれません。
お見合いが一番確かだと思います
もし、どうしてもお付き合いをしたいのなら、
身元を調べてもらった方がいいと思います
姫様は、いったいばあやの言うことを聞いてくれるのか。
この姫様の性格では難しそうですね。
そして、この年の女の子に、そんなことを言ったとしても、
感情をコントロールすることは、無理でしょう。
一体、どんな人なんでしょうね。
英語が堪能?
英語ができるから、将来有望?
う~~ん、短絡的かも。
英語ができるのと仕事ができるのとは違うのだけど。
この姫様は思い込みが激しいようですね
大丈夫か姫様。
さてさて、この姫様の運命は一体どうなっていくのか。