捨てられてました…
この梅雨の鬱陶しさは一体…不快指数はもう測れない値に達した。もう限界だな!の玄界灘だ
でもいつも居間で見上げれば、この掌に乗るサイズのジンベエザメのプニプニ縫いぐるみが照明の紐にぶら下がり、涼しさを提供していた
これはみつえが去年のデイサービスでの「水族館へ行こう」企画で買ってきた大切なお土産だ。他にも同じくジンベエザメのピンバッジも
イルカのショーに歓喜し、ランチも楽しみ、お土産を買い、とても喜んで帰宅したのを覚えている。コロナ禍以降、色々お出かけ行事が増え始めた頃だ
そして昨日の朝だ。何か違和感を覚えた。無い!いない!ジンベエちゃんがその前の晩までは気持ち良さげに空中を漂っていた。
みつえは私より数十分早く起きていた。嫌な予感がして近くのゴミ箱を見る。捨てられていましたよ…
「何で捨てたの?可愛かったし値段も結構したでしょう?まだ1年も経ってな…」「汚れてたから〜」
洗えば綺麗になります
ゴミ箱から救出してアクロンで優しく手洗いしたらまた真っ白のピカピカに可哀想にこれからは私の枕元で一緒に寝よう!
Mr.ビーンのあの熊さんのように……
みつえは昔から大胆だ。断捨離という言葉が存在しない前からその達人だった。
まだ若く、祖父母が健在な頃、実家の掃除に行っては「みつえは物を捨てすぎだ!」とじいじからクレームが来るほど…
しかしこのジンベエザメに関しては、あんまりやないかー
大胆さで言えば昔「エルメス裁断事件」を起こしたみつえ。伯母のお土産のエルメスのスカーフを、使い勝手が悪いからと、半分に裁断!ミシンでハーフサイズにしてもう片方は誰かにあげてた!
みつえ(仮名)……恐ろしい子