古い建物を味わいたいと思い、外出のついでに、王子にある渋沢資料館へ行ってきました。 


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都電に乗って、飛鳥山公園へ向かいます。 

このあたりは、線路沿いの家が近くて、生活が垣間見えるのが好きです。 飛鳥山の停留所を出ると、電車が車と同じ赤信号で止まるのもおもしろいです。




公園の中を歩くと、都電とSLが置かれた広場があり、遊具で子どもたちが遊んでいる声が響きます。


そこを抜けると、博物館エリアで、一番向こうが、渋沢資料館です。ここに併設された、晩香廬と青淵文庫、2つの建物を見学します。 


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まず、晩香廬に入ると、落ち着いたダークブラウンの室内が迎えてくれました。 



木造の平屋に赤い瓦。外観はすっきりとしていますが、近くで見ると、タイルや細かな装飾に和洋の意匠が溶け込んでいます。




暖炉の上には、「壽」の文字をデザインした飾りタイルもありました。




印象的だったのは、大きな窓から差し込む光です。


三方向に開かれた窓からは木々が見え、落ち着いた色調の室内が、思いのほか明るく感じられます。




部屋の中に身を置きながら、窓の外の木漏れ日を眺める。 この、室内の静けさと外の明るさが出会う感じが、とても素敵でした。 


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晩香廬を出ると、芝生の向こうに、石造りの建物が見えます。これが青淵文庫です。石で出来た四角い箱みたいです。




なのに、近づいて見ると、窓枠のタイルや、窓の上のステンドグラスなどに、葉や蔓が生き生きと息づいています。




部屋の中にも、コウモリ柄のじゅうたんや、縁を飾る植物のレリーフがあります。 




円柱型に張り出した廻り階段は、曲線が印象的で、縦長の窓からの光が明るく、外観のアクセントにもなっています。 





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外観も雰囲気も異なる二つの建物。けれど、自然のモチーフと窓からの光が、どちらにも共通しています。


建物の中と外をゆるやかにつなぐ工夫が、どちらの建物にもありました。


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最後に、建物を出て、周りを散策しました。


 木々の中に点々と残された、大きな石。 これは、茶室跡です。建物はもうありませんが、石がそのまま残っており、看板に当時の写真があるので、想像をふくらませます。 




中でも目を引くのは、仏像のレリーフのある壺型の大きな石です。




ここで茶室に向かう人たちは、どんな会話を交わしていたのでしょう。この石に溜められた水で手を清め、茶室へと向かう姿が浮かびます。


当時も、今日のように、秋のさわやかな風が吹き抜けていたでしょうか。