○2010年10月28日(木)・29日(金)昼公演から
○第1部:お芝居「(爆笑喜劇・)生き人形」(一幕全三景=約50分)
<第一景:茶屋の前の場>から
・市川草鞋(わらじ):南條すゝむ座長<変顔>
・おふく:むらさき金太郎
…芝居好きなおふくは、売れない歌舞伎役者の市川わら(ん)じと、話に花が咲く。江戸時代の歌舞伎のお芝居は、1日がかりで、時代物や人情物など、2つ、3つ上演されたのか?
…この役者は、前幕「仁木弾正(にっきだんじょう)」ではドブネズミ役、中幕「忠臣蔵」ではイノシシ役、後幕「塩原太助」では馬の前脚役をやるという。おふく「かぶりだけでお顔が見えぬ」。
△(28日)は、組長がお休みで、代打役は、なんと彩姫さん<変顔・立役>。慣れない?役を、がんばっていました。
△(9月27日)1か月前の浜松公演では、市川わらじ役は、1か月間だけ助っ人に来ていた(「市川ひと丸劇団」の)水城忍さんでした。このときが、初見のお芝居でした。
△上記の2人が一緒のところを見たとめこ(右)は、通りかかった旦那(の二号さんがおふく)に知らせる。
・八百屋のとめこ:光はじめ
・お芝居好きな旦那:幸の丞座長<変顔>
…とめこをわざと「○めこ」と呼ぶ座長と、先月見たときより頭がすっきりした感じのはじめさんとの面白いやりとりが続きます。座長は、客席から菓子やお茶をもらったり、持ってきたドリンク剤を飲んだり…
…これだけでは、吉本新喜劇と同じですが、大衆演劇です、おふくへの仕返しを「お富与三郎」の芝居の台詞になぞらえてしてやろうということになり、とめこが詳しく台詞を教えようとしますが…
…例えば、「よんどころなく鎌倉の」は、何回言って聞かせても、「呼んでないのにおかまが…」などと勝手に唱えて、その都度、その仕草もしてしまう旦那。
…かと思えば、切られ与三の有名な台詞の後半を(そこは覚えているという設定で)一気にまともに言うシーンも。
<第二景:おふくの家の場>から
△わらじと一緒のおふくの家に、次々に(若い)男がやってくる。その度に、顔を会わさぬように、家の奥に隠れるように言うおふく。まずは、南大珠さん。
△続いて、三代目・南條のぼるさんも。
△この様子を見ていた、旦那がやってきて、例のお芝居の台詞を見事、でたらめに言います。結局、ぐたぐた言う旦那は、おふくに追い出されてしまいますが。
△裏山で待ち伏せして、のぼるをやっつけておしまいと、とっくりを持たせて送り出すおふく。
△続いて、同じく、のぼるさんに、裏山で待っている男をやっつけておしまいと、包丁を渡すおふく。ま、色に目がくらんだ男は、女の言うがままってことでしょうか?
△気持ちがおさまらない旦那は、とめこに頼んで、高価な「かため薬」を入手。それを持って、2人で裏山に向かう。
<第三景:裏山の場>から
△取っ組み合いを始めた男2人に、薬をかけると、あーら不思議、固まっちゃった。この後、駆けつけたおふくとわらじも、同じく薬で固まって…つまり、これが外題の「生き人形」だったわけで。
…お芝居は(9月レポでも紹介しましたが)この後、若い男2人を、動かない(役)をいいことに、派手な格好をした座長(右端)とはじめさんが、好き勝手にし、上の着物を脱がしてしまい、さらに、幕が閉まっても、2人だけ幕前にしばらく放置され、最後は、はじめさんに担いで運ばれるというオチです。
…このお芝居、相当前からこの劇団でやっているみたいです。他の劇団にも、同じ外題のがあるようですが(固め薬は出てくるものの)全く違うものらしい。というか、関西の劇団である、この劇団にしかできないものになっています。
…最後のほうの画像はないので、観たい方はぜひ劇場へ。そこまでやるかと、好みは分かれるかも知れませんが、そこまでやってくれた役者さんには、不思議と前より愛着がわいてくるものです。
○<余談>このお芝居の幕間に流れるBGMが、水前寺清子さんの「明日(あした)がござる」<YouTube動画 >で、TVドラマの主題歌でした。な、懐かしすぎる。
水前寺さんといえば、前にも報告した「水前寺清子一座」公演も、また観てみたいなあ。今年は、10月前半の九州・島根公演でおしまいなのかな。





