日中、エアコンの設置に必要な下見の為に業者が来る事になっており、そろそろ来る頃と待っていました。
ふと 家の表に目をやると、いつも来ているネコらしく無い子が居ます。
あれ? なんだ?
家の中から近づいて良く見てみると、なんと瓜坊でした。

俺が越して来た当初に、向かいの石垣の上の藪に早朝 挨拶に現れた子連れの猿の群は居ましたが、今度は瓜坊が来たと、少しビックリしました。
良く良く観察して見ると、後ろ足をビッコひいています。それと体が痒いのかコンクリートや草に体を擦り付けていました。
たぶん、向かいの石垣の上の藪から落ちて人間の民家のほうに来てしまい、足を挫いて俺の家に来たのだと思います。

車通りに出てしまったら轢かれてしまうでしょう。
直ぐに表に出て距離をとりながら見守り、車通りに行かないよう道を塞ぎながら、どうしようかと焦りました。
市役所に連絡しようかと思ったところ、まだ携帯電話に登録していませんでした。
運転免許証の住所変更で、警察署の電話番号が入っていたので、警察署に連絡したら市役所には警察署から連絡するとの事で、瓜坊を見守りながら警察官と市役所の対応を待ちました。
まず来たのはエアコンの業者でした。
業者を待たせて一緒に2人で瓜坊を見守っていると、警察官が1人来ましたが来ただけです。
そしてあとは市役所から依頼された猟友会が2人。
市役所に電話して、なんで猟友会を寄越したのかと聞き、連れて行って殺すつもりじゃないだろうなと言ったが、今日は休日だし警備室で対応しているけれど、市の対応としては こういうやり方だとの事で、愛護団体やその他に連絡する事はして無いと。
追い払うかして自然のものは自然のままにとも言っていた。
足を怪我してビッコひいた まだ小さい瓜坊なんだから可哀相だろと、動物愛護団体のような所に良策は無いか連絡してみるように警察官にも言ったけれど、そんなの知らない無いと…
警察官以外にはシカトをしていて、話し掛けても俺らには目も合わさない猟友会の連中に、どうするつもりかと問い詰めるが、なんともハッキリしない。
警察官のほうでは、連れて行ってもらうとか言っていたが、連れて行ってどうするのか、殺処分するつもりじゃないのか聞いたが、あやふやな事を言うだけ。
人間が作った崖から落ちて怪我してビッコひいている瓜坊なんだから、動物愛護の観点からも、怪我を治してやってから山に放してやるとか、何か対応を考えて、なんでも殺処分すれば良いなど直ぐ考えるなと言っていたところ、
エアコン業者から天城?だったかにイノシシ村があると聞いたので、なら、イノシシ村に連絡するようにと警察官に散々言ったら警察署に問い合わせたらしく、そうしたらイノシシ村はもう無くなっているとの事…
そうしている内に、猟友会のサングラスのジイサンのほうが瓜坊の首根っこと尻の辺りを掴んで、キャイキャイ言う瓜坊を持ち上げ、シカトしながら持って行こうとする中、持って行ってどうするのかと立ちはだかりながら問うていたら、睨み合いになりながら、一旦つれて帰ってボスと言ったか親方と言ったか忘れたが、それに相談して決めてもらうんだ と、怒鳴りながら連れて行くので、なら俺には見付けた責任があるから その後どうなったのか連絡するようにと問い詰めていたら、そこで警察官が出て来て猟友会に、電話番号を聞いて連絡するようにと言ってくれたので、ジイサンともう1人居た猟友会が対応したので電話番号は交換しておきました。
俺の家に来た瓜坊にしてやれる事は、これが精一杯でした…
せめて足を治した瓜坊が山で大人になって、その後、もしも害獣にでもなってしまった時には仕方ないかも知れないけれども、そうでなければ今は保護してあげてから山に帰すか、動物園のような所に入れてやれるかを考えてあげるのが人間のするべき事じゃないだろうか。
まだ人間への警戒心も薄い、純粋な瓜坊だった。
こんな時は、どうするのが一番良かったのか。
