市民側につくことを宣言し、衛兵隊の部下たちと、「進撃!!」と馬を駆るオスカルさま、もろもろに「さらば!」と訣別を告げていきます。

 

※この時、国王陛下とばあやさんが「さらば!」の中に入っていない(個人的な)疑問については、別記事を立てたまま鋭意妄想中ですが😚それはひとまず措いときます💦

 

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さて。次々に「さらば!」と告げていくオスカルさま。

その締め括りが「さらば さら…ば… フェルゼン伯…!」

 

初読から数年間、つまり小中坊のコドモだったわたくし、こんなこと書くのは躊躇われますが、"オスカルさま、そんなにフェルさんが大事なのですか…?" と、このことにもんのすごい違和感と不満を持っておりました ٩( ''ω'' )و

コドモ的には、過去の恋に思いを馳せてる(?)と短絡的な発想をしてしまい、勝手にグランディエさんに肩入れしてヘンなコドモ潔癖感が働いてしまっていたのです。

 

…と、申しますのも。

訣別のトリをとるのは、作品の筆頭主人公である王后陛下こそがふさわしい気がして

ならなかったのです。

確かに、王后陛下のくだりにのみオスカルさまの思いを語ることばが添えられています。↓↓↓

「愛をこめつかえたロココの女王 うるわしき愛の女神よ」

 

けれど...

「さらば さら…ば… フェルゼン伯…!」

感傷的な添えことばが一切ないからこそ、しかも、"…" が 3つもあって、ダメ押しのように、語尾に "!" (エクスクラメーションマーク)までもが付けられていることで、フェルさんに別れを告げることが最もつらい…という哀切な印象を受けたのです。

それに、コレ。かつて、路上でフェルさんから別れを告げられ、初恋が散った時の、

「さらば……‼ さらば フェルゼン」を想起させられませんでしょうか?

 

小中坊のコドモだったわたくしは、フェルさんへの別れのことばは、王太子殿下・内親王殿下の前の位置(王后陛下とお子さま達の間に入るのはヘンですもの😓)くらいの重さであってほしかった!…と、強烈な反発を感じてギリギリ歯ぎしりしたものでした。

 

 

でもですね...

現在のわたくしは思うのです。

親愛と忠節を以てお仕えしてきたけれど、いつしか信じる道・進むべき道が相隔たってしまった王后陛下には愛惜の念でもって静かに別れを告げ、一方、青春時代を含む長い歳月、否応なしに心に食い込み・心掻き乱され・苦しい涙を流し…、けれど、それによって、有形(?)無形いろいろなものを得て、現在のご自分を形作る一角を成したであろうフェルさんには、

万感の思いを込めて、 "ありがとう…そして…今こそさらば……!" と、

すべてのものの最後に別れを告げたのではないか…と。

 

 

 

 

でもですね...!

だからこそ! だからこそ、わたくしめは還暦過ぎた今、勝手に猛烈な嫉妬を感じるのです。

骨の髄からの超絶グランディエさん党員として😝