効率の良さは、非効率を産む面もある。マルチタスクが、分業の効率の良さを悪くするからだ。矛盾してるように聞こえるかもわからないが、そうではない。効率重視には、盲点がある。

効率には、どうしても非効率が生まれてしまう。

ちなみに分業とは、1、2、3の工程を、それぞれ、一つずつ集中してやるやり方だ。1、2、3の繰り返しだと、マルチタスク(複数を一気にやるやり方)になり、結果として生産性が下がる。

一つに特化するのをお勧めする。

あるいは、先走らずに、何もしないこと。

一見、馬鹿なやり方を選択する場面も多くなってしまうが、やってみるまでは本当に効率が悪いかどうかはわからない。

メリットとしては、面倒くさいがまず無くなる。

全体を俯瞰せず、何も考えずに単純作業をするだけなので、次はこれ、次はこれ、という風に着々と進めていける。

一方引いた位置から見る。

予想外のやることが増えたとき、一つしかやってないおかげでストレスは少ないので、余裕を持って取り組める。

よって、計画を立てずとも計画的に推し進めることができるようになり、リスト化しないで状況に応じた割とベストな行動が可能になれるというわけだ。

「取り敢えずやる」には、予想外の出来事を引き寄せる力がある。盲目的に行動するのは、自分の計画を超えた思わぬ収穫をもたらす。

だからこそ、何も考えずに一つのことに集中すべきだと主張したい。

穴掘りをするときは、最初は辛いが、だんだん楽しくなってくる。

なぜなら、楽だから。

楽しいのは、単純作業だからで、一点は、大きく進む力になると思う。