こちら、ずいぶん前にオンライン試写会で鑑賞
今村夏子さんの原作であることは知っていたけれど、
それ以外の情報は極力入れず
少し変わった感性を持つ女の子のお話で、
ほっこりさせてもらえるのかな?なんて思っていたのですが、
このあみ子ちゃんの真っすぐさは、
理屈でどうこうなるものではない
理屈抜きで、広い心で対応しようとすると、
周りがかなり、いや、結構しんどいという、あるある
映画でも、何も言っていなかったし、
原作でも特に言及はないらしいけれど、
きっとあみ子ちゃんは、グレーゾーンというか、
発達障害の子なんだろうな
彼女の善意が、一点の曇りのない善意だとしても、
いや、善意だからこそ、周りの人にはしんどすぎる
でもさ、一点の曇りのない善意をもってしても、
困惑されてしまうのは、それもそれでキツイだろうな
みんな、優しくありたいと思っている。
でも、自分の常識から外れている人に
優しくし続けるって難しい
甥っ子は発達障害児(中学3年生)。
まだ障害認定されていなかった幼いころ、
あまりにもマイペースな感じに戸惑って、兄夫婦に対して、
「もっと、ちゃんとしつけしなくて大丈夫?」
と思ったこともあるし、
「そんなに強く言わなくてもいいのに…」
と思ったこともある。
たまに来て、勝手だ
なんだか、いろいろなことを思いだして、
反省したり、後悔したりで、正直めちゃくちゃ凹んだ
でも、それはリアルだから。
言うのは簡単。行動に移すのは難しい
でも、やっぱり理解は深め続けたいし、
甥っ子が、あみ子が生きやすい社会になってほしい。
甥っ子やあみ子に寄り添える人間になりたい
そう思えただけでも、この映画を観て良かったのだと思う
あらすじ
広島に暮らす小学5年生のあみ子(大沢一菜)は少し風変わりだが、優しいお父さんの哲郎(井浦新)と赤ちゃんがお腹にいる母親のさゆり(尾野真千子)、一緒に登下校をしてくれるお兄ちゃん(奥村天晴)らに見守られながら自由に過ごしている。しかし、あみ子のあまりにも純真な言動が、周りの人たちに影響を与え始める。