本が話題になった時、なんとなく内容を知ったけれど、

日本じゃないし…と素通り走る人

映画も、予告を1回だけ観ることができ、気にはなったけれど、

他に観たい映画がたくさんあるタイミングだったし、

仕事もバタバタしそうだったので、

やっぱり観れないや…で終わるはずだったのですが、

夫が「観ないの!?面白そうだよ。」と珍しく薦めてきたえっ

 

これはラジオ好きの夫が宇多丸さんのラジオの映画紹介を聴いて

私向けだ!とビビッと来たパターンのやつで汗

そう言われると観たくなるニヤニヤという、超絶単純な私得意げ

そして、時間をどうにか工面して、行ってきましたDASH!

 

キム・ジヨン(チョン・ユミ)は仕事を辞めて、

家事と育児に専念する専業主婦。

優しくてかっこいい旦那さん(コン・ユ)と2歳くらいの娘と

何不自由なく暮らしている目

 

そう、本当に何も不自由はない。

家事と子育てさえしていれば、夫の稼ぎで生活は保障され、

食べるものにも着るものにも寝るところにも困らない目

うん、何も不自由はない。そして、これは私も同じだ。

 

なのに、どこか満たされず、社会から疎外感汗

働きたいと思ったら、まだ早いと言われ、

それでも動き出したら、そんな短時間では…と言われ、

なんとか頑張って働きだしたら、まだ子供が小さいのに可哀想…

と言われてしまうパンチ!

世の中は、昔よりもずっと働くママが当たり前になってきている

とは思うけれど、それでもやっぱり

こういうことが日常茶飯時なのは当事者としてよく分かる。

それなのに、働かないと働かないで、

「働かないの?大丈夫?」なんて、

周囲や時には同じ子育て中のママから聞かれたりもする。

(私の場合、在宅ワークなので、働いていないと思われて、詮索されることもしばしばシラー

 

そういうことにうっすらと傷ついたり、苛立ったり、

悲しんだり、自信を無くしたりしながらも、

それらの傷やら澱やらが解消されないまま日常は続き、

メンタルがそがれていくのだけど、これを完全に同じ気持ちで

分かり合える人は実は周囲にはいないのかもしれない叫び

ジヨンの夫は優しくて理解ある人だけど、それでも足りないダウン

だって、彼だって、ジヨンがおかしくならなければ気づかなかった。

 

そして、優しい夫でも、家事や育児を

完全に任せることはできないし、(←本当はこれおかしいパンチ!

同じ立場であるママ友も、どこかでサラッと仕事に復帰したり、

第2子をもうけたり、いつまで同じ立場でいられるか分からないえっ

では、ずっと同じ立場の人が近くにいればそれで幸せかというと、

傷の舐め合いが楽しいはずもなく…チーン

 

女性が自分の望み通りに、なんの後ろめたさも後悔も諦めも

我慢もなく、自信を持って自分の人生を歩むのは

なんて難しいんだろう叫び

 

それでも、その制約の中で、どこかちょうどいい着地点を

自分なり、各夫婦なりに見つけてやっていくのは

当たり前だとも思う。そして、多くの人が当たり前にそうしているし、

それを多くの人が当たり前だと思っている。うん、当たり前…。

 

って、それがじわじわ女性を苦しめているんだぜパンチ!

 

と、私は誰に言っているのだろうはてなマーク

この映画は誰に言っているのだろうはてなマーク

誰に向かって言ったとしても、きちんとは届く気がしない絶望感も

ありながら、それでも言わずにはいられない真顔

そんな女性の声を代弁した映画だと思いました合格

ありがとう!!

 

あらすじ

結婚を機に仕事を辞めたジヨン(チョン・ユミ)は育児と家事に忙殺され、時に閉じ込められているような感覚に陥ることがあった。ある日、ジヨンは他人が乗り移ったかのような言動をするようになり、さらにその時の記憶は全くなくなっていた。夫のデヒョン(コン・ユ)はジヨンにその真実を告げることができずにいた。

 

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