朝いちばんの 朝陽に当たった時

私の影は ぐんぐん 遠くまで伸びてゆく。

 

まるで 気持ちが駆け出して

 

これから始まる 一日に

期待と 夢を 乗せて

 

早く早くと 体を引っ張って いるように。

 

自分の居るところには 必ず影がある。

 

分身であり

この世界の 存在証明であり

生きている 証。

 

でも 日が昇るにつれ

どんどん 影は 短くなって

 

お昼頃には 私の下に 隠れてしまう。

 

そして 午後になると

少しずつ 長くなり

 

夕焼けごろには また ぐんと伸びる。

 

明日の自分に 続いていくように。

 

やがて 日は沈み

影は 暗闇に 溶けて 見えなくなってしまう。

 

人の一生は 一日のようなものという。

 

赤ん坊の時を 日の出とすると

 

怖いもの知らずで 楽しくて

どんどん 前へ前へと 

 

魂の勢いが止まらない。

少しずつ 自分の世界を持ったり

自分や世界に 疑問を抱く 

思春期は お昼ごろ。

 

午後1時は 10代、2時は 20代と

どんどん 時は過ぎ

人生の終わりに 近付いて行く。

 

そして 夕焼け時には

大地を 踏みしめた 足もとから

ぐーんと、遠くまで 伸びた影を 見つめて

 

今日も 一日お疲れ様、と

自分を ねぎらって

綺麗な 夕焼けを 見つめるのだ。

空に 広がった

オレンジの光が 海に溶けて

太陽が 影を連れ去るまで。

 

夕方に 近付くにつれ

体は疲れ、一日の終わりを思い、

やり残したことが あるようで

少し 淋しくなるけれど

 

ぐっすり 眠れる 夜が来ることに

どこか ほっとする。

 

夜は 誰にでも 訪れる。

でも、まだ 日が沈むまでには

時間が あるのだから

 

慌てず、焦らず

 

あれこれ やってみよう。

 

美しい夕日に しっかりと 顔を向けて

 

色々あったけれど

まぁ、今日も 楽しかったと

思えるように、

 

日々力強く、納得して、

丁寧に 生きて行こう。