20代のころ荻窪に住み、目黒に通っていました。

そのころ通いつめたのがたくさんあった中でも

秀逸クラシック喫茶のライオンでした。

大阪は名曲喫茶が全滅 京都に少しのこっているくらいです。


あるかなと昔の通いなれた道と思ったのにさっぱりわからない

環境ががらっとかわってました。


迷って迷ってやっとたどりつきあったーと思わず叫んでしまいました。

でもこんな小さなドアだったかしら


入ったとたんラフマニノフのピアノ協奏曲2番ハ短調がはじまった

うわーっそのまま 昔のまま なんにもかわっていない 

40年以上たってるのに まるで奇跡みたい

でも大きく豪華に感じた舞台が古色蒼然とした雰囲気に

客席はぱらぱらと5・6人 昔はいっぱいだったのに


あのときと同じほっとココアを注文

あんなに豪華な音響だと思ったのに私のIPODのほうが音がいい

しばらく聴いていたらいつのまにかぐっすり眠ってしまっていました。


みごとにみごとになにひとつ変わっていない店内に

すっかりタイムスリップしていました。


夢と不安に揺れ動いていた青春時代

ここのひとときがどんなに心を癒してくれたことか

音楽に救われていた日々だったことにあらためて気がつきました。