目の前がなぜか一瞬真っ白になる。



さっきぽんさんが倒れていたところに雄介が倒れていた。

「なんで雄介…ぽんさんは…」

俺は確かにこう言った。いや言おうとした、しかし俺の口から出た言葉は…

『お前の顔くれ』



何を喋ろうとしても
『お前の顔くれ』しか声に出ない。


まさか…俺は自分の顔を触ってみた。
何か被さっているのが分かる


公園のトイレに行き鏡を見た。



俺は【ぽんさん】になっていた。気持ち悪いピエロのお面が被さっている。
どんだけ引っ張っても取れる事はなかった。




ようやく理解した
【ぽんさん】は殺人鬼なんかじゃない
誰かが【ぽんさん】を殺すと、そいつが次の【ぽんさん】になる。だから若い男ばかりが被害にあった。
【ぽんさん】となった自分を殺させるために…
そう。つまり鬼ごっこなんだ。


そして俺が殺した【ぽんさん】は紛れも無く、雄介だった。雄介は最期まで俺に助けを求めていたのに…



俺は罪を償う。
もう誰にも殺させない。
俺は【ぽんさん】であり続ける

これは鬼ごっこ


俺が人間の前から姿を消すことで負の連鎖は終わる。

だけど気をつけてくれ。
人々から断絶する生活に俺が耐えられなくなった時、
あんた達を襲って自分を殺させるかもしれない…



【ぽんさん】


ぽんさんって呼ばれる連続殺人鬼の話をしよう。
ピエロのお面を被った不気味なやつでね。
出刃包丁を手にもってる。
『お ま え の 顔 く れ』
が口癖なんだ。

まずぽんさんと遭遇したら逃げなければならない。
って言ってもな、ぽんさんは足は早くないし、気持ち悪いだけで、すぐ逃げれば殺される事はないんだ。


だけどなぜか被害者の数は増える一方…俺には不思議で仕方なかった。老人ならまだしも、若い男が沢山殺されてるんだよ。なんで逃げれなかったんだろうな。

俺の友達に雄介っていうガキ大将がいてね。
ポンさんに父親を殺されたんだ。
昨日
雄介はポンさんを仕留めるために深夜に金属バットを持ってポンさんを待ち伏せした。




『お前…お前…お ま え の か か 顔を く れ 』



ポンさんは雄介の真後ろに現れた。

雄介は一瞬怯んだが、じわじわと怒りが込み上げ、おもいっきりポンさんの頭蓋に向けて金属バットをスイングした。

すっきりする程スムーズにポンさんの頭蓋は粉々に粉砕した。


「ざまぁ見ろ…」
雄介はポンさんの死体に唾を吐きかけた。


だけどなぜかこの日を境に雄介は俺の目の前から消えた。

それだけじゃない。
雄介は確かにポンさんを殺したはずだ…俺は見たんだ奴が死ぬところを…

だけど俺は見てしまった夜中に雄介の家の前で雄介の金属バットを持ってうろついているポンさんを…


俺はぽんさんに気付かれないように逃げようとした。だけどこういう時に限ってこけちまった。
足が側溝にはまって抜けないんだ。



ぽんさんは俺にゆっくり近づいてくる。
『お ま え の 顔 く れ』

俺は腹を括った。
逃げれないなら命を諦めるしかない。
ぽんさんは不死身なんだ。バットを奪われて雄介も奴に殺されたんだ。


もうぽんさんは目の前にいる。
もうだめだ…




だけどなぜかなにもしてこない。それどころかバットを手から離して置いた。


『お っ ま え の 顔くれ』
ぽんさんの顔のお面からは水が垂れている。
泣いているのか?


『お前の か お くれ』
ぽんさんは膝をついて俺の肩を揺すった。

俺は振りほどき。ぽんさんの首を力を込めて締めた。
「お前は絶対許さない」



『ゆ … す け』
俺は最期にぽんさんがなにをいったのか聞き取れなかった。

ぽんさんは動かなくなった。
完璧に人を呪い殺せる方法。
雫ちゃんはクラスでいじめられていた。
雫ちゃんはとても優しかったのに。






明日から学校にきたら身体を一カ所ずつ切りつける。
雫ちゃんはクラスのみんなにそう脅された。
あいつらなら必ずやるだろう。
もちろん雫ちゃんは親にも先生にもいじめられてる事は打ち明けていない。


雫ちゃんは苦悩した
どうすればいい
クラスの奴らが憎くて仕方ない。

雫ちゃんは直接殺す事は恐らくできないので『呪い殺す』ことにした。



人間を呪い殺す方法はインターネットで偶然発見した


雫ちゃん手順どおり何も間違えずに『呪い』を完了した。


雫ちゃん『うふふ…やっと私はいじめから解放される。ありがとう。』

雫ちゃんは『涙』を流した






さぁみんなで考えよう