僕が出会った頃のサヤカはボロボロだった。
サヤカのオトコは僕も知っていた。
クズ同然の腐れ野郎で、クスリをいつも持ち歩き、
女を口説き回っていた。
サヤカと愛し合うときにはもちろんのこと、他の女を抱くときも、
必ず、クスリを使用していた。
サヤカ自身、それを知っていたが、
指先を触れられただけでイッてしまうほどの快楽の大波が、
手放せなくなっていた…。
サヤカは、両親の顔を知らない。
中学で施設から家出をして、
この夜の街に、流れ着いた…
見た目を派手に着飾り、今夜の寝床を探り…オトコを漁っていた。
女からの誘いは80%の成功率だったそうだが、
悪知恵もなく…食事と住まいだけで毎日を過ごしていた…
そんなこんなも…すぐに、たちの悪いやつらに引っ掛かった。
それが…ヤツだった。
直ぐにクスリというわけではないが、じょじょにサヤカは堕ちていった。
ウリにハコビにクラブに肉欲のハケグチと…半年もかからなかった。
僕が、サヤカと出会ったのは、そんなときだった。
クラブのトイレの個室に下半身をだした姿で縛られ…
トイレの入り口に二万で売り買いされていた…
僕は、ようをたしに中にはいったが…
サヤカの個室は一番奥で見えなかった。
席に戻り、2時間ほどで、オトコトイレから引きずられるように、
女が出てきた…その目は虚ろで、この世を見ていなかった。
僕は、その女と目があった。
彼女はヨダレを垂らし…ニコっと笑った…
それが…僕と、サヤカとの出会いだった。
