1年半前くらいかな
台所で食器を洗っていて
振り向くとじーさんが立っていた。
うわ!
やだ、ビックリしたー!
やめてよーー
どした?!
あなたを
愛しています
。。。
う、うん。
ありがと。
ビックリして
一瞬何て答えてよいかわからず
出た言葉はありがとう。
それだけ言うと
自分の部屋に戻ったじーさん。
その後、笑いが止まらず
1人で
何だそれ~
と言いながら
少し照れながら
食器を片付けた。
昭和の男。
九州男児。
亭主関白。
今までばーさんと
イチャつくなんて事もなく
TVのラブシーンでは
チャンネルを変えてしまう。
そんなじーさんから
愛してると言う言葉が。
この頃のじーさんは
もう私の事は勿論、家族の事も
わからなくなっていて
私達にいつも
ありがとうございます
すいません
ばかり言っていた。
いきなり愛の告白をされたが
じーさんの頭の中では
その時どんな設定だったのか。
どの時代のじーさんだったのか。
私はどういう存在だったのか。
異性の女性という立場だったのか。
ちゃんと娘だったのか。
ばーさんだったのか。
いずれにしろ
愛される立場にではあったらしい。
じーさんが理想とする女性に
なれたのか。
そう育ったのなら良かった。
未だに、この時の事を思い出すと
涙が止まらなくなる。
なんの涙かはよく分からないけど。
でもあったかい感じ。
このエピソードは家族には
誰にも話してない。
恥ずかしいってのもあるけど
何だか勿体ないような。
じーさんの介護が辛い時も
あの言葉だけでやってこれた。