阿部さんが初の悪役を演じたのが、この作品だそうですね。Wikiに書いてありました。
悪役だからなのか当時流行っていたのか知りませんが、髪型がね。なんだその長い前髪は!ぶった切ってやろうか!と思うような、中二病的髪型。
しかし阿部さんはイケメンなので似合っちゃってますね。
悪役とあって、落ち着いていて、淡々としたお芝居が多いです。
ただ、阿部さん演じる新実の熱い想いがこもったシーンもあるので、落ち着きと情熱、2つの演技が見られる作品といえます。
落ち着いている時の演技は…そうね…いまひとつといったところ。
お芝居には何にも詳しくないのですが、薄いなあとは感じます。
他の同年代の俳優さんを見ても思うので、かなり難しい技術がいるのでしょうね。
ワイルド7での中井貴一さんのような深みを帯びてくることを、楽しみにしておきましょう。
そうは言っても、なかなか見られない冷酷な声色や悪役らしい表情は、かなりかっこいいです。
普段かわいいかわいと言っているわたしでも、かっこいいとしか言えませんでした。
熱い演技の方は、凄い迫力の表現力で、息が止まりそうなくらい、心に迫るものがありました。
そして一番推したいポイントは、アクション。
蹴りが!!!あの蹴りが出ますよ!!!!もう!!!!
蹴って下さいとひれ伏したくなるほどの美しい身のこなしで、私はアクションシーンを何十回見たか分かりません。
阿部さんのアクションシーン、もっと見たいなあ…
アクションシーンは大変だったようで、朝の5時までかかったそうです。
監督にも相当しごかれたでしょうね。なんたってあの三池監督ですから…こわ…
作品自体は、三池監督らしい痛々しさやまがまがしさ、お色気が盛り込まれた…というかそれらで塗りつぶされたヒーローアクション、ですかね。
冷酷なセリフ、アクションなど、かっこいい阿部さん好きにはたまらない作品かと思います。
ネタバレありで、阿部さん中心に感想や好きなシーンなどについて語っていきます。
まずDVDを借りて最初にトレーラーを見ました。
阿部さん演じる内海がつぶやく「書けん」の一言で、「あーーー好きなタイプの役だーーーかわいいーーー!!」と思い本編を見たら、見事に的中。
いわゆる真面目系クズだろうなと睨んだらその通りでした。
やる気がないことはないんだけど、余程のきっかけがないと進めない。形から入ろうとしても、やっぱりだめ。で、こうだと思ったらやるけれど、そのやり方がどうも正攻法じゃない…っていう残念な感じ。
映画全体の感想としては、長いコントを見ているような感じです。
アドリブ感満載で、演じる側も観る側も気楽な雰囲気。
普通ならシリアスな場面でも、コント風にアレンジされているので、ギクッと感がなくていいです。
次に好きなシーン。
・奥さんに頬を引っ張られて痛がるシーン
この映画の中で一番情けない内海氏かもしれません。片目をつぶっているのが、なんとも痛そうな表現。
この時の奥さんの「どういうことなのあなたさま!!」という台詞もツボ。あなたさまって…
・漱石の霊にびっくりするシーン
座っていた椅子がひっくり返る勢いで飛びのき、尻餅をつくという、派手なリアクションがこの映画に合っています。
その後漱石に迫られて「近い近い近い!」と怖がるビビリっぷりも好き。
・イワンの髪をちょいちょいっといじって出ていくシーン
最初の原稿を書き終えイワンに読んでもらったあと、他の没原稿を探しにいこうと内海が部屋をでるところ。
指先でイワンの頭頂部をいじるというなんともかわいい仕草。アドリブでしょうか?
・内海が回転椅子に座ってぐるぐるするシーン
没原稿が外部の手に渡るかも!というのをイワンが教えにきたところだったかな?
どうしよう、締切いっぱいなのに~~と、自分のことしか考えていない内海氏!ぶれないね!
そんな彼がぼやきながら椅子でぐるぐる回るのが、ただかわいいです。
落ち着かない様子で、あれこれ考えている心理状態が伺えて云々など考察できる点はありますが、かわいいもんはかわいいもんとしておいておきましょう。
それにしてもこの映画は、本当に色が綺麗です。ホテルの室内のシーンでも肌の色は綺麗だし、内海氏の青い服ははっきりと発色しているし、色によっては血の気がなくなりがちな唇も健康的な色をしています。
色の鮮やかさと、明るいコメディータッチが合っていて、心にも目にも楽しい作品でした。