おれの人生の5分の1は加山雄三さんへの憧れでできていた。若大将シリーズは、生きる楽しさをくれた映画だ。若大将があったから、毎朝起きれるし、若大将が見れなくなるから自殺なんて考えたこともない。吉田照美さんの「ロバマン」を監督したおかげで、「ロバフェス」イベントに呼ばれた。照美さんはなんと加山さんと仲良しだったのだ。文化放送の前の社長が加山さんの同級生で、加山さんが芸能界に入るきっかけを作った人というのもあってね。しかも舞台で加山さんと話してくれ、という僥倖に恵まれたのだ。おれが84年に作った「イキナリ若大将」のパンフをガン見する加山さん。その他、マニア以外わからない会話を加山さんと交わしたのは最高のシアワセだなあ~。いままでもファンとして接することはあったが、それでは意味がない。監督として加山さんと会えたことに意義がある。人生って、楽しいですね。まいったなあ~。