HALの使命は、

ボーマンとプールにTMA1の存在を隠匿したまま、木星計画を成功させることどだった。


これは起きた現象を正確に把握し解決するHALの本質とほ明らかに矛盾したもので、

混乱したHALはホフスタッターメビウスループ、一種の神経症に陥る。


そこから逃れようとしたのか、HALはボーマンにTMA1の存在を明かしてしまう。


これは明らかに命令違反であり、これをきっかけにHALの病状は加速度的に悪化する。

だがもしボーマンが管制センターに、AE35ユニットの故障だけでなく、TMA1の存在を口走った事まで報告していたら、どうだろう。

おそらく管制センターは否定するだろうが、肯定した上でそれなりの対処をした可能性もある。
何しろ相手は木星付近、機密が漏れても影響はほとんど無い。
(他国が通信を傍受している危険性はあるが)。

そうなると、クラークの初期稿に近い展開になるだろうな。

それはそれで、観たかった(^_^;)