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災害エンタテインメントの是非を問う!
東北関東大震災の被災地の皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。
本作は4月の公開延期になりました。
このような映画が作られていたという「情報」として、読んでいただければ幸いです。
個人が核爆弾をつくりテロを実行? その時「アメリカ」は、どのように対処しようというのだろうか。キーワードは、原題でもある、UNTHINKABLE(思いもよらぬこと)・核・テロ・人権・人命・拷問・家族、そして有事の際の国家の対応……。
冒頭、倉庫のような場所でイスラム系アメリカ人がテロの声明をビデオに録画しています。内容は「4日以内にアメリカの3都市に核爆発が起こる」というもの。
政府に送りつけられたそのビデオの言葉が真実なら、一千万人規模の死傷者が出てしまうのです。
犯人は、わざわざショッピングモールの監視ビデオの前に佇み逮捕されるも、ほくそ笑むのです。
核爆弾を個人がつくることは可能なのか?可能ならどうやってプルトニウムを入手したのかが次第に明らかになっていきます。どうやらペテンではなさそうな状況下、ある尋問スペシャリストの“H”の登場となるのです。FBIロス地方局のテロ対策チームのヘレン捜査官(キャリー=アン・モス)とが、多くの人命と人権の狭間で衝突し合いながら、ハラハラドキドキのサスペンスという筋書きです。
本作はイスラム諸国vsアメリカという、ブライアン・デ・パルマの『リダクテッド 真実の価値』(2007年)、キャスリン・ビグローの『ハート・ロッカー』(2008年)など、イラク戦争に想を得た作品の系譜ですが、毛色は異なり、物語をなぞると超大なるパニック映画を連想されるかもわかりません。
が、本作は尋問・拷問室を主要舞台とし、テロを実行しようとしている犯人から「どこに核爆弾を設置したのか?」を自白させることを主軸に描きます。
さて、日本公開予定版は過激なエンディング。ラストの僅か数秒で、おもいっきり後味の悪い映画になっています。欧米では、内容が刺激的すぎるとして撮影していた結末シーンを封印。しかし、グレゴール・ジョーダン監督が「本当に描きたかったラストを上映したい」と熱望したそうです。
人が争う時代は終わりにしたい。真の脅威は大自然・地球・宇宙なのだから……。
■2009年 アメリカ映画/上映時間:97分/監督:グレゴール・ジョーダン/出演:サミュエル・L・ジャクソン、キャリー=アン・モス、マイケル・シーン、マーティン・ドノヴァン