もしかして琴音に聞いたとか!?
私の好きな人は、琴音にしか言ってない。
よしっ!琴音に言いに行こう☆
30分くらい全力で走った所に、
【結城】と書かれたネームプレートがあった。
「あっ!あったぁ」
見つけたときにはもう、息が切れていて
髪もぐしゃぐしゃだった。
そんなぐしゃぐしゃな頭を綺麗にし、
息を整えてインターホンを鳴らした。
ピーンポーン――
ガチャッ
「はぁーい」
「あっ。優華☆どうかした?」
「どうかしたじゃないよ!!!言ったんでしょ、悠斗に!!!」
私は怒りが隠せなくて、早口で大きな声で言った。
嘘だと言って欲しい・・・。
でも、そんな甘くはない・・・。
その2つの感情が入り混じったような複雑な気持ち。
「えっ?????」
琴音は口をポカンと開けて、じーっと私を見てきた。
「【えっ?】じゃないよ!私の好きな人知ってるの琴音だけだもん!!」
「ちょ・・・待って。ちゃんと説明して?」
私は、悠斗が私に好きな人がいるのを知っているということ、
つい、さっきあった出来事を琴音に事細かに話した。
「そっか・・・。でもね、これだけは言わせて!
私は悠斗に何にも言ってない!」
私はその言葉を聞いて涙が溢れてきた。
ホッとしたのか、嬉しくなったのか、
大粒の涙が私の頬を伝ってく。
その中に少しだけ、少しだけ罪悪感があったような気もした。
「あ・・・りが・・・・・・とぉ~」
私は【ありがとう】を言うのが精一杯だった。
その日は泣きつかれたのか、帰ってすぐに寝てしまった。