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酔いと読書と好き勝手

酒好き、本好き、遊び好き。

プライベートの好き勝手を書いていこうと思います。

ついに12月になりました。今年もあとわずかです。今回もビジネス系2冊、小説1冊です。

 

 

「Excelで経営情報を分析する ビジネス統計入門[決定版]」関 正行

多少は統計に関する本を読んだので調子に乗ってエクセルで使用できるかな〜? なんて思い購入したのだが甘かった。この本はベースとしてはアメリカのビジネススクール帰りの東さんと、航空会社勤務のミライさんの会話形式で進むのだが、これ、本当に統計学を勉強している、学ぼうとしている人向けの入門とわかった次第。その上、この2人、自信を文系とのたまっていらっしゃる。嘘〜、ルートが出るわXが出るわそれに分数はもちろん()にはいる公式もやたらと出てくる。それを学び役のミライさんスイスイと自分のものにしていくんですよ、教え手の東さんも文系だと言うんだからもう。  と、ここまで書いたら非常にハードルの高い本で終わってしまいますので多少は弁護を。私は中学時代に中間テストで1桁台の点数を取るほど数字が苦手なので、普通に勉強していた人なら理解はできると思われます。また、同じ公式を何度も使い、説明を進めるのは読者の理解度を高めようとする作者の親切心の表れだと思われます。要は読み手の理解度の問題なのでは、と。私にはハードルがまだまだ高かった。もっと初心者向けのものを読んでいつか再チャレンジしてみようと思います。

 

「最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと」マーカス バッキンガム

いや、わかってます。私はマネージャーでもなければリーダーでもございません。ただの下っ端でございます。スミマセンスミマセン・・・。                                  て、なんで謝っているのかは自分でもわかりませんが、こちらの本はストレングスファインダーの「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす」を書かれたマーカス・バッキンガム氏がギャラップ社から独立されて書かれた本です。そのためストレングスファインダーの内容自体は書かれておりませんが、会社におけるリーダーやマネージャーに対して最高のあるべき、そして指針を書かれております。それは決して独善的でも感情的なく、ロジカルに内容を説明しており、その立場に立つ人にとって非常に有益になるのでは、と思わせる本でした。

 

「大癋見(おおべしみ)警部の事件簿」深水 黎一郎

数字とビジネス本が続いたので脳に栄養を与えるために自分の好きな探偵小説を読み始めました。ただこちらだいぶアクが強い。恐らくは探偵小説初心者からすれば、なんじゃこれ? と思われるのではないでしょうか、いい意味で破壊力抜群です。探偵小説を一周回って好きになっている人からすれば非常に面白い本です。探偵小説には色々な制約、ルール、専門用語などがあるのですが、それを片っ端から調理していきます。主役の大癋見警部もジョイス・ポーター女史の描くところのドーヴァー警部の系譜に連なるとんでも警部です。ナルコレプシーという病気でやたらとどこでも寝るし、仲間や容疑者をやたらと振り回す。まさに小説だからこそ成り立つキャラクター。ニヤニヤしながらページを繰りました。この中では「耶蘇聖誕節の夜の殺人」のアリバイものと、後期クイーン論の「テトロドトキシン連続毒殺事件」、あ、あと20世紀本格の「宇宙航空研究開発機構(JAXA)での殺人」が個人的に好きでした。

 

今年もあとわずか、一応クリスチャンの私は時期に合わせてクリスマスの本でも読んでみようかな、もちろん探偵小説で。12月中にあと3冊読んで年を越えたいもんです。

 もう11月、早いもので今年もあとわずか1ヶ月となってしまったのですね、個人としては、二十歳を過ぎてから十年は気づいたら、三十を過ぎてからの十年はあっという間、四十を過ぎてからの十年はを光年を超える体感スピードになるのではと思う今日この頃、ということで、SFに繋がる枕ができたので今回の三冊。

 

 

「ストレングス・リーダーシップ―さあ、リーダーの才能に目覚めよう」 トム・ラス&バリー・コンチー

 

 いや、自分が立派なリーダーだからとかそんなんじゃございません、ええ、私はただの下っ端でございやす。というような冗談はさておき、前回「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす」を読んだので、その続きで読み始めたわけです。タイトル通り、リーダーとして資質をどのように理解し活かしていけば良いのかを書かれてあります。そして、資質を持つ人をどのように使っていけば良いのかも。それぞれの資質に合わせ、最も強みを発揮できる条件の職場(環境)へと導けるのかを書かれているんだな、と。で、読んでいた中で気になったところは、これ、私の資質のトップに来るのが「個別化」なのですが、その影響もあるのか、文章で、チェスの駒のように人を配置し、というところ、人を「駒」という、それ自体は無感情、物体であるものを、わかりやすくするための例えであるのはわかるのだが、こう書かれると何だかなぁ、と感じてしまったのであります。ちなみにこの関係の本、あと二冊読む予定です。

 

「それちょっと、数字で説明してくれる?と言われて困らない できる人のデータ・統計術」 柏木 吉基

 

 こちらも前回「「それ、根拠あるの?」と言わせない データ・統計分析ができる本」の続編とも言える本。前回が、商社で海外に商品を売るという設定で統計や分析を行い説明したのに対し、今回はスーパーのマネージャーが担当する店舗の売上低下に対し、どのように分析し、どのようなところに問題が生じ、それにどのような対応ができるか、また、この件に関してどのように上司にプレゼンを行うか、についてがバックストーリーとして、統計・分析を説明している。これを自分のものにできたらすごいんだろうなとは思うものの、今の私の知識レベルじゃまだまだ何だなぁ、と肩を落とす次第。もっと数字に強くなって、理解力を高めないと、と、思いつつもこの作者の本はわかりやすいので、「数学女子」シリーズの作者とともに機会があったら読んでいこうと思っております。私は多分、算数からやり直して暗算も勉強し直さなけりゃ行かんかもしれん、とほほ。

 

「スキャナーに生きがいはない (人類補完機構全短篇1) 」 コードウェイナー・スミス

 

 今度の読書会のテキスト。SFです。こちらはタイトル通りの短編集で、15編からなっております。テキストになったから読んだ本なので、今まで存在も知らなかった。けれど、この人類補完機構ってエヴァだよね、その元ネタの一つとも呼ばれてるらしい。作者は本名ポール・マイロン・アンソニー・ラインバーガー博士といいまして、1966年没。中国、日本、フランス、ドイツで成長期を過ごし、十代後半には6カ国語に通じていたそうで、17歳のときから外交交渉に関係し。23歳でジョンズ・ホプキンズ大学で政治学の博士号を取得。第2次大戦中は米国陸軍情報部員として、朝鮮戦争では陸軍中佐として軍務についた上、外交政策協会のメンバーで、ジョンズ・ホプキンズ大学のアジア政策論の教授であり、極東問題と心理戦争に関する全米有数の専門家であったとっても賢いお方。何でこんなに長く説明するかというと、この経験が補完機構という存在を形とすることができたのかな、と思った次第だからです。で、テキストの話に戻ると表題作である「スキャナーに生きがいはない」なんですが、これはヘイバーマン手術によって視覚以外の感覚を切断し、宇宙での仕事を行うスキャナーという存在のお話。地球にいる間、クランチという処置を行うと五感が戻るのだが、主人公がそのクランチ中にスキャナーの会議に呼ばれる。スキャナーとしての状態ではない状態というのがミソだろう、そこで、スキャナーの存在を脅かす発見をし、研究を進めている人物をどうするか、という評決が行われる。その結果スキャナーたちは自分の存在を脅かすその人物を殺害するという結果に。その殺害を阻止しようと主人公が向かう。なかなかに深いお話で、よくこんなの考えつくなと本当に思った。その上、これ、バックに壮大な宇宙史があって、その中に沿って書かれているのだから。いや、本当に自分好みだけの読書はしちゃいかんな、こんな面白い話知らないままになっていたんだもの。ちなみに表題作以外だと「鼠と竜のゲーム」がお気に入りだったりします。猫ちゃん好きにはたまらないと思いますよ。冒頭、女が「ミャオウ」と言った、という描写があるのだが、それが猫とわかり、でもなぜ猫と呼ばず、女と呼ぶのか、そしてこの作者の猫愛も感じれると思う。読み終わった後、ニッコリとしてしまった。

 

てなことで、今回の三冊でした。次も多分ビジネス系二冊、小説一冊になる予定。

チケットを取ってくださった方がいて、バウホールで「フォルスタッフ」を観てきました。バウホール自体も初めてで、どこにあるのかと思ったら大劇場の横なのね、知らなかった。で、席についたら、舞台に近くほぼ真ん中。取ってくださった方、ありがとう。本当に感謝します。

 

 舞台は酒場から始まる、のっけからフォルスタッフの性格や行動原理が見ていてスッと入るような脚本は見事。ここでフォルスタッフの自分に正直、自由奔放、思ったことは即行動、そのため少しおっちょこちょい。という性格設定が理解できる。余談だが、ダンスのシーンで皇太子の持っていた杖が床に置かれて踊っていたシーンで、フォルスタッフがその杖を踏むところがあった。これはハプニングなんだろうけど、フォルスタッフ演じる星条海斗さんは「オウ!」という表情を一瞬浮かべただけで笑顔で踊っていて、凄いなと思ってしまった。

 

 イギリスから追放を受けたフォルスタッフはベローナに行く。ついた時の「ベローナ、ベローナ」と歌うように喜びながら言うシーンは観客はみんな笑顔になっていたと思う。ここからロミオとジュリエットの話に入り込む。

 

 バルコニーでロミオへの愛を打ち明けるジュリエット、それをフォルスタッフは自分への言葉と受けてしまうところは、ちょっと違うけど、シラノ・ド・ベルジュラックを思い出してしまった。そしてシチュエーションコメディの様相も呈している。

 

 ここからは「ロミオとジュリエット」の色彩が強くなり、シリアス色も強くなる。2幕目の幕が開いてからのダンスシーンはフォルスタッフも踊っているが、真剣味が強くこの後の悲劇を連想させているような気が観ていた時に感じていたのを覚えている。

 

 ラストの有名な悲劇のシーン、そしてそこにどのようにフォルスタッフが絡むのか、絡んでいるのか、これはさすがにまだ公演中だし観て欲しい。そして観終わった人同士で感想を言い合うのが楽しいと思う。

 

 最後にフォルスタッフは先に書いたような、自分に正直、自由奔放、思ったことは即行動、そのため少しおっちょこちょいな人物だが、だからこそ打算的なことは考えないし卑怯な手段は行わない。ここまで行くと信念だと思う。だからこそカッコイイ。私たちはそう人に憧れを持つのだ。自分にできないことをやってのける、しかもそれを自然にだからこそカッコよくて羨ましい存在になり得るのだと思う。そしてそれを演じのけた星条海斗さんの演技が素晴らしかった。個人的には薬屋さんの薬瓶をテーブルを叩いてばらけてしまったことを注意されて「ごめんなさい」と謝るシーンが可愛くて好きだったりしました。

 

 本当なら私もファンの皆さんと同じように、マギーさんと書きたいところだが、私はまだこれしか観ていないので恐れ多く、星条海斗さんと書かせていただきました。