無くなったと思った教員時代のUSBが出てきた。
ちょうど10年前
定時制の夜の卒業式。
“元高校の家庭科の先生”と言うと、
みなさん「素敵ですね！」と言ってくれるのだけど、どんな素敵な姿を想像をしてくれているのだろうと思う
相手をしていたのは、この17歳のわんぱくな野生児達。
調理実習は地獄です
二刀流でジャガイモを切る生徒を注意したら、次は包丁で味噌汁をかき混ぜる生徒を注意するという2時間ずっとカオス状態。。
夜の学校だったから、
部活見ながら片付けしていたら、
あっというまの夜10時半。
忙しなくて、呼吸が浅かったと思う。
だけど今思うと、
8年の教員経験が、私の肚の言葉を育ててくれたと思う。
定時制最初の2年は、よく帰りの車で泣きながら帰っていて
常識が通用しない。
伝えても、伝えても、伝わらない。
悔しくて、歯痒くて。
上辺の言葉や、自分を守る見せかけの言葉は見透かしてくるから、
本気で戦い、本気で怒る
負けないように、折れないように
無意識だったけど、彼らとバトルの時は肚に力を込めていた。
（毎日ガチンコバトル）
そのうちに
生徒の言葉の奥を見るようになった。
「あっちいけ！」と言いながら
近づいてくる彼らの
心はいったいどうなってるのだろう？と
日々観察していたら、
ハートやエネルギー、表情で、
なんとなく生徒たちの心を読み取れるようになった。（HSPの才能も高じ）
こっちが相手を感じながら、本音で接していたら、いつの間にか生徒から愛されていた。
（敵は味方になってくれたかと思うと、また敵になったりで。卒業まで小競り合いは続きますが、、）
ありがたいことに、
私の発する言葉には“言霊がある”とか“元気もらえる”って言ってもらえるのだけど、
それは、普段から肚の言葉使ってるからだと思う。
おべっかやウソが苦手で、
いつも内に湧き出る言葉をそのまま口から出す。
正直すぎて、人を怒らせるときもあるから、注意は必要なんだけど
命の源から出る
表現にしろ、言葉にしろ
そこにはパワーが宿る。
反対に日々、おべっかやウソで自分の言葉を濁らせていたら、言葉の生命力みたいなのが落ちていく。
「肚」からの表現、言葉が
人に感動を与える。
【TED】劇団四季の俳優さんの
「思考」「ハート」「肚」を使って表現の違いについて
ハートの表現と、肚の表現が全然違う。
プロの俳優さんって、すごい！
そして
ソウルコーチも然り。
グラウンディングして、ハートと肚と繋がることで、
自分の“命”と繋がり、
自分の“言葉”と繋がれる。
自分の中から湧き出る言葉。
それがネガティブなものだろうと
ポジティブなものだろうと
出すことによって、
それが、“自分との信頼関係”を強くしてくれる。
自分の為に
自分の言葉を紡ぐ。
その積み重ねが、個性を創り上げていくんだろうと思う。
Satoe