88-mikaのブログ

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有馬の新旧の魅力を巡る「おとな旅 神戸」のプラン。
いよいよ、12月のツアーの締め切りが近づいてきました。

http://kobe-otona.jp/detail/2015aw/23.html

この私が、行楽ライターという肩書きでみなさんをお連れし、有馬の新旧の名物を紹介。
その後、老舗宿のご主人・金井さんに「有馬の湯の泉質」について語っていただき、
この日のために特別にオープンするロマンチックな特設バーにて、ホットワインやビールを片手に
乾杯、でシメるプランです。

3つ紹介する歴史的な名物が、これまで紹介した有馬籠、人形筆。
そして本日、紹介する有馬山椒。
その歴史は明治に遡ります。『有馬山椒』なる山椒の実の醤油漬けが人気を集めていたらしい。
そこで、山椒を使う和食を有馬焼だとか、有馬煮だとか、呼ぶようになったとか。
その時代は、有馬の山奥(六甲山系)に、自生の山椒があちこちに生えていて、それぞれの家の主が、
秘密の山椒の木を持っていて、時期になると、山に入り、使う分だけ収穫し、各家庭で炊いていたのだそう。
しかも、有馬では山椒の実だけでなく、花、葉、なんと皮まで食べる習慣があったそうで。今でも有馬では、
山椒は捨てるところがない、と言われています。

山椒の皮については、辛皮(からか)という佃煮があり、私も(あとで紹介する川上商店さんで)購入したことがあります。そりゃ、脳天までピリッと響く辛さで、お酒のアテになるなる。
でも、例えば、一家の主が死に際に、遺言として、秘密の山椒の木の在処を知らせたというような深い話は、私が尊敬するフードージャーナリストの曽我さんの取材レポで知りました。
http://alimali.jp/?p=3413#.VmGb-3ufxFQ

ところが、私が生まれた頃。昭和40年代になると、有馬の各家庭で山椒を炊く習慣が消えていき…
いつしか有馬山椒と呼ばれた、六甲に自生する山椒が幻、となってしまったのでした。
それを復活させたいと、有馬でプロジェクトがたちあがったのが、今から5年前。偶然、六甲山中で見つかった山椒の木がきっかけで、その枝を冬山椒の木に接ぎ木し、経過をみているのです。

有馬山椒は他の山椒にくらべ、トゲも強く、メジャーな朝倉山椒にはほとんど含まれていないフルーツ臭のシトロネラール、を多く含んでいるという特徴があるのだとか。その魅力をいかした佃煮などの商品が有馬に登場するのは…少なくとも5年以上、先になるそうですが…なにせ金井さんほか、アイデアマンが揃った有馬です。佃煮だけで終わるはずがない。先日は、試験的にとれた有馬山椒で、あの『エス コヤマ』さんに、チョコレートを作ってもらっていました!ということで、今からとても楽しみです。

残念ながら「おとな旅 神戸」の開催日には、その復活の有馬山椒にはまだ出会えないけれど、
有馬で元禄2年から佃煮を扱っていた「川上商店」さんに立ち寄り、山椒の佃煮を味見し、
その歴史を語ってもらう時間も用意しています。

ぜひ、日本酒好きの方、辛いもの好きの方。辛皮に挑戦してみてほしいな。
今まで、食べたことのない歴史ある刺激に、舌も心もひりひりするはずです。