私がまだ子供だった頃。
一緒に住む祖母の部屋(日本間)には、人形浄瑠璃で使う文楽人形のかしらが飾ってあった。
(画像引用元:http://www.joruri.jp/html/ningyo/ningyo7.html )
私は、祖母の部屋で過ごすのが大好きだった(親に禁止されていたテレビが見られた)ので、しょっちゅう入り浸っていたのだが、その人形だけはコワくて苦手だった。
万が一、人形と目が合いでもしたら絶対に瞬きすると思っていたし、夜中は好き勝手に動いていると思っていたし、髪の毛はそのうち伸びると思っていたし、なにかあれば血の涙を流すに違いないと思っていた。
とにかく私は、その人形がこわくてこわくて仕方が無かった。
誰かにもらったのか祖母が買ったのか知らんけど、いずれにせよ、あげた人も買った人も気ぃ狂っとんな!と思っていた。
それが今ではどうだろう。
玄関先に転がる首チョンパの鶏。
庭でうらめしそうに宙を見つめる薄汚れた豚。
誰かのお気に入りとして埋められた鶏の胴体。
犬と暮らしていない人が我が家を見たら、「ここの住人、気ぃ狂っとんな!」って思うはず。
おばあちゃん、気ぃ狂ってるって思ってごめんね。
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クララは”一生一緒の家族”を待っています。
【2019年6月追記: 私はドッグライフセイビングと、根本的な動物保護活動の信念と、動物と人間に対する姿勢の相違により、2017年10月に全ての関係を断っています】
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