「87ちゃん、見たいもんがあんねんけどチケット取ってもいいかなあ？」
と主人に聞かれたのは二ヶ月前。
この言い方は確実に私が興味が無い類のチケットだ。
それでもお互いの趣味を分かり合う努力をするのも夫婦の務め。そんなに行きたいなら付き合おうと、日にちを聞いてみると、12月23日、クリスマス連休の中日だと言う。う～ん、まあ仕方ないっか？でもなぁ～。の挙句、
「死ぬ程行きたいんやったら行っていいよ」
と答えた。自分としては8割NOと返事をしたつもりであったが、主人は満面の笑みを浮かべながら「うん！行きたい!!」とチケット購入手続きを始めた。
そして行ったのが、これ。
後楽園ホールで行われた新日本プロレスの試合！
格闘技好きな主人はこれまでもお相撲やK-1など様々な試合に連れていってくれた。毎回行くまでは気が重いが、行ってみると結構燃える！プロレスは初めて見たけれど、吉本新喜劇の男祭り版という印象。お決まりの技や決め台詞を会場全体で盛り上げる。最初はついていかれへんかったけど、それさえわかれば大声で好き勝手応援してストレス発散！猛々しい筋肉美を見ながらのビールも進む！やっぱり楽しかった!!
試合の興奮覚めやらぬまま、会場隣のバーで打ち上げ。
バーからはきれいなイルミネーションが見えて、これまたキラキラしたカップルでいっぱいだ。
でもなんだかバーのカウンター辺りから不穏な空気が。40代のカップルがなにやらケンカを始めた様子。お酒の力も入ってか、ケンカはヒートアップ！ほかのお客さん達の心配と好奇心の的になっていることにも気付かない。
「私のこと、命を懸けて幸せにするって言ったでしょ！」
と女性が捨て台詞を吐き、男性はサンドバッグのように打たれ続け、まもなく2人は消えていった。
男性よ、そんなこと言っちゃったの？どうして言っちゃったの？もうそろそろ50代にもお見かけするけど、まだそんなこと言っちゃうの？一旦口から出た言葉には魂が宿っちゃうのよ。知ってるやろ？
みんなねえ、「死ぬ程・・・」とか「命を懸けて・・・」とか言ったらあかんよ！
はい。ごめんなさい。
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