接岨峡温泉駅は電車がくる10分前になると
近くの民宿の方が現れて改札してくれます
電車がやってきました!
ここから先は初めてなのででわくわくが高まります♪
秘境駅の尾盛駅
この駅はどこの道にも集落にもつながっていないとか…
井川ダム建設時には作業員の方の宿舎などがあってその名残らしく
今では乗り鉄さん、撮り鉄さんしか乗り降りはないようです
ここからは谷がますます深くなり
山岳鐡道の真骨頂
車掌さんの説明によると
ここは山の十二単
山が幾重にも重なって見えます
そして井川ダムが見えてきました
終着駅の井川駅に行ったら
井川大橋まで行く遊覧船に乗りたいなと思っていたのだけど
全然電車と接続していなくて
宿からタクシーで行こうかなとも思ったのだけど
7千円以上かかると言われ断念…
もう少し電車で行く人のことも考えてくれたらなあ
遊覧船より少し距離は短いけれど15分間の渡船に乗ることに
こちらもホームページによれば
紅葉の時期は混みあっていて乗れないこともありますと書いてあったので
ちょっと心配したけど
誰もいなくて独り占め(笑)
ダム湖だし
風がないので
本当に静かで
昔のお姫様が紅葉を愛でつつ舟遊びをしているような(笑)
こんな優雅な時間が無料で楽しめるなんて
素晴らしい♪
帰りも渡船に乗ろうと思っていたのだけど
渡船の待合所のおじさんに聞いたら
井川駅まで歩いても1時間ほどだそうで
それなら余裕で下りの電車にも間に合うし
「クマは大丈夫ですか?」と聞くと
自信満々で「クマは大丈夫!」とおっしゃるので
せっかくだから歩いて井川の夢の吊り橋にも行ってみようと進路変更
途中アルプスの里という食堂に寄りたいなと思っていたのだけど
時間的に行けるか微妙で
近くの商店で何か食べるものを買ってみようかと思ったのだけど
近くに住む方々向けのなんでもあるよろず屋さんといった感じで
魚や肉、野菜などは売っているけど
おむすびみたいなものはなく
かなり賞味期限の長そうなパン等しかなかったので
なんとかアルプスの里に行けるように頑張ろう!と決心し
ガシガシ歩き始めます
しかしまたこれが誰にも合わない道…
時折車が通り過ぎるくらいで…
合っているのだろうか…と不安になっていたら
急に楽しそうな声が聞こえてきて
夢の吊り橋に到着!
(寸又峡の吊り橋も夢の吊り橋という名前なのだけど
何か競合関係でもあるのかしら)
近くに行くと
接岨峡温泉駅で言葉を交わしたご夫婦がいらして
奥様は途中までで引き返し
ご主人様は怖くて橋に乗れないとおっしゃっていて
それを励ますライダーの方
なんか不思議な一体感が漂っていて楽しい♪
「先にどうぞ」と言われたので
行きま~す!
吊り橋慣れしてきたのかこの橋は全然大丈夫で
割と余裕で行けました
しかし戻ろうと思って3分の1くらい進んだら
なんと正面からおじさんが渡ってくるではありませんか!
向こうから人が来たら渡り切るまで待ってましょうと書いてあるのにぃ
「こっちに渡ってくるんですか?」
「行くよ~」
「じゃあ私戻ります」
「大丈夫だよ、これくらい幅があれば。どっちかに寄ってて~」
とずんずん来るので
端に寄って待機
まさかの吊り橋すれ違い~
ちょっと怖かった
でもこの吊り橋は紅葉が綺麗だったなあ
そしてこのまま
この廃線小路を進めば井川駅に着くはずなのだけど
お昼をどうしてもアルプスの里で食べたかったので
面舵いっぱい
しかし本当に標識もないし
電波も怪しいし
ドキドキ…
民家が見えてきたときには本当にホッとしました
アルプスの里はダムカレーが有名らしいのだけど
夜はお宿の美味しいご飯が待っているので
あまり重たくないものをと思い
天ぷらそばを注文
この天ぷらが地物の野菜ばかりで
揚げたてですごく美味しかった!
おそばも手打ちだそうです!
私達の平均年齢は70代なのでゆっくりでも許してね
と書かれてあってほっこり
そしておばちゃんに
ここから井川駅までどのくらいかかりますか?と聞くと
「女の人でも15分あればいくよ。下りだし」と言われただけど
なかなか到着せず
ガシガシ歩いて15分でようやく井川駅の入り口あたり…
とにかく最終14時の下り列車に乗れて
遭難は免れホッ
アプト式の旅も終わりに近づきます
長くなったのでその4に続きます