今日は、ママはじぃじとばぁばのいる老人ホームに行きました。

日向ぼっこしているぼくに

「行ってくるから、良い子に待っていてね」と言って出掛けた。

 

ママは年より子だそうだ。ママのお兄ちゃんは10歳上だ。

ママのパパとママはとても仲良しでずっと老人ホームに入るまで

仲良く2人で暮らしていた。

ある日、ママのママがアルツハイマーと診断された

そして間をおかず、ママのパパは認知症って診断された

2人は別々の老人ホームに入った。

それから、両親の介護のことでママはお兄ちゃんと喧嘩したり、

義理のお姉さんのヒステリックな言葉を浴びたりした

でも、ある日、ママがバァバのホームに遊びに行った時、

バァバは「ママ(ばぁばのこと)は昔のこと全部わすれちゃった 」って

笑顔で語った。

ばぁばは小学校の先生だった。そして、嫁や姑から

たくさんいじめられた。

それら全ても忘れていた。

一時一時を大切に生きているばぁばをママは見た

そしたら、忘れることは本当は幸せなことなのかもしれない。

これからママのことも忘れていくばぁばを最後まで母として

大切にしたいと思ったようだ。

今日は、そのばぁばをタクシーに乗せ、

じぃじのいる老人ホームに連れて行った。

そしたらお互い、1年ぶりの再会で、お互いが夫婦であることを

認識できなかった。

でも、ママのことを2人とも娘だと言った。

そして、この夫婦は初めて会った時のように敬語で話していた。

それを見ていたママはおかしくなって爆笑した

ママが「お2人が夫婦ってわからないなら離婚して

新しい人生を始めますか 」とママが聞くと、

2人とも「急に、今、ここでは決められない」と言った。

それでママは仮の見合いの場面をつくり、

「こちらの女性は○○さんです」
「こちらの男性は○○さんです、あとはお2人でお話しください

と言ったら、本当に見合いのように敬語で話していた。

ママはそれを見て、悲しいというより、

じぃじもばぁばも新しい世界を生きているのだと感じたらしい。

そして、帰る時、2人は握手して

「またいらしてください、お体に気をつけて」と言ったそうだ。

なんともほほえましい場面だった。

ボケていくことは子どもからみたら、悲しいことである。

でも、見方を変えた時、

自分の両親が新しい時間の中を一瞬一瞬生きているのだと

心に響いたとママは帰宅して言っていた

これからどんな壁や山があっても

きっとママはじぃじとばぁばを受け入れることだろう。

そして、ママが最後に言ったことは・・・

「わたしも早くボケたいなぁ 」であった。