会議も終わり、国から派遣された弁護士さんのコーディネートで埼玉県のR病院に移送が決まった息子。
国の力が働いて初めて事態が動くという。
精神保健と国の意向との繋がりがよくわかります。
医療観察病棟での入院は長くて6年ということは聞いていましたが、入院ももうすぐ5年になろうとしている、かつ保護者の退院の要請が強かったということで、移動が決まったのでしょう。
以下、裁判所の決定通知から抜粋します。
「対象者は破瓜型統合失調症に患しており、(元は妄想型で薬物治療で破瓜型に進行したんだけどね。)医療観察法による医療を受ける為に入院後、抗精神病薬による薬物療を受けたことにより、精神症状は抑制され、(元々抗精神病薬は飲んでたし、処方内容も初期の頃は入院前と変わってなかったんだけどね。N医師K病院に入院した時から精神症状ぜんぜん良くなってないって言ってたけどね。)前回の入院継続決定以降も、頻度は相当程度低下したものの、(レボトミンやめましたからね。)職員に対する暴力行為に及ぶことがあるなど、著明な改善までは認められない。
このように、医療観察法に基づく入院決定から約4年8カ月が経過し、それにも関わらず、対象者には、前記のような問題行動(薬の副作用と離脱症状だけどね。)に著明な改善が認められないことなどから、前記病院の主治医も、対象者の人格的に未熟であり児戯的要素については、薬物療法も含めた治療効果が限定的であると診断し、本件は処遇終了も検討されるべきである、と判断している。」
ということで、息子はR病院に移されることになったのでした。
N医師、会議では、息子の精神症状はK医療センターに入院してから全然よくなっていないとずっと言っていたし、息子の発達障害の傾向を私が伝えた時は鼻で笑っていたけど、裁判所への報告書には入院で良くなったとか発達障害だから薬物治療がうまくいかないとか書いたみたいですね。
息子の処遇は医療観察法の入院から、医療保護入院になりました。
今では外出や一時帰宅も許可され、保護室や個室から移動して、大部屋での生活になっています。
K医療センターでの5年近くになる保護室での監禁は、いったい何だったのでしょう。
N医師の処方のまずさが原因だったと言わざる負えません。
息子は薬のせいで犯罪者にされ、監禁され、健康被害を負わされました。
そして服薬継続がないと生活できない脳に変えられ、認知も抑制力も低下したまま元に戻らないという後遺症が半永久的に残ってしまいました。
これから退院しても、生活していくのは大変です。
これは医療による大きな犯罪ではないでしょうか。
現在息子は腎性尿崩症であることがわかっています。
リーマスの長期投与でバソプレシンという体の水分量を調節するホルモンが狂ってしまい、機能しなくなってしまったのです。
そのため、夜間も含めた1,2時間おきの頻尿に苦しんでいました。
それが発覚したのはR病院に転院になり、一時帰宅が許可されてからです。
息子の頻尿があまりにも酷いので、私が調べて腎性尿崩症ではないかと医師に言ったのでした。
その後の尿浸透圧検査で息子の頻尿は、心因性の多飲によるものではなく、腎性尿崩症だということがわかりました。
多分K医療センターにいた時も腎性尿崩症だったと思うのですが、心因性の多飲による頻尿だとされ、その対応は酷いものでした。
それについてはまたもう一つ記事を書こうと思います。