生涯薬が必要だと言われている統合失調症。

 

しかし昔は精神薬なんかなかったわけで、100人に一人とされているそれほど稀な病気ではないにも関わらず、周りに治らない統合失調症の人が大勢いたという話は聞きません。

 

 

昔近所のおばさんが

 

「絶叫して大変だったよ、でもそのうち治って今は結婚して普通に暮らしてるよ。」

 

なんて言っていた時代もあり、ある程度放っておいても周りの理解されあればいい方向に向かっていく、自然と治癒する病気だったのです。

 

 

 

「昔は座敷牢に閉じ込められていたんだよ。」

 

そんなことを言う人もいますが、昔は精神障害だか他の病気で精神疾患のようになっているのかは区別されていませんでした。

座敷牢に閉じ込められていた人達がみな純粋な精神疾患だったかどうかはわかりません。

 

 

 

現在はあたかも薬があるから一般の人達の中でも生活できるようになったかのように言われていますが、そもそも薬がなくても普通の生活に戻れる人達が薬を飲まされて生活させられている場合も多いと思います。

 

 

服薬した統合失調症患者よりも服薬しない統合失調症患者の方が仕事への復帰率が高く、自殺率は低いというデータもあります。

 

 

 

 

 

 

 

風邪をひくと熱や咳が出ます。

 

それは苦しくて不快な症状になりますが、本当は風邪を治す為に必要なものとして出てきたもので、無理に止めてはいけないのです。

 

熱が出るのはウイルスの増殖や活動性を弱め、ウイルスをやっつける白血球などを活発にするためで、外部から侵入してきた病原体に対する生体の防御反応です。

 

薬は飲めば飲むほど自分で治す力を邪魔をしてしまいます。

 

 

 

 

精神薬は風邪薬と同じで、全て対処療法の薬です。

根本治療をするためのものではなく、表面上に出てきた症状を抑え込む為だけのものです。

 

薬を飲むことで人間が持っている本来の自然治癒力は奪われ、何が原因だったのかの究明もされず、根治は難しくなります。

 

 

熱や咳は風邪をひいたというサインであり、精神症状はその人が自分が精神的に耐えられない状況になっているサインとして出てきたもので、本当は抑え込むべきものではないのかもしれません。

 

 

 

 

 

抗精神病薬は思考を鈍らせ人にモノを考えなくさせます。

 

考えなくなるので妄想も幻聴も消えるのです。

 

 

それは本当に治しているということにはならないでしょう。

 

 

 

 

服薬してしまうと幻聴や妄想が消えたとしても、人としてのパフォーマンス能力が落ちますし、QOLも下がってしまいます。

 

長期投与では認知が落ちてしまうことも多いです。

 

 

 

 

閉鎖病棟でたまにみかける重度の患者さん、どう見てもあれは統合失調症が進行したのではなく、薬物治療が原因だと思われます。

 

私は娘を通してリアルタイムで抗精神病薬がいかに人間の脳を破壊するか、普通の人間を障害者にしていくかを見てきましたし、息子を通して統合失調症が服薬をする前にどうやって進行していくかをこれもリアルタイムで見てきましたが、この二つは全く違う、別の物です。

 

 

今は統合失調症も薬物で出てきた症状も、全て統合失調症とされてしまっています。

 

これではその症状の原因も究明できないですし、原因がわからなければ治療がうまくいくわけがありません。

 

精神薬での治療というのは、鳴っている目覚まし時計をオフにするスイッチがわからず、水をかけて壊して止めるのと同じです。

 

 

 

 

 

一旦統合失調症を発症すると脳の回復には時間がかかるかもしれませんが、一生薬を飲まなければならないマイナス面を考えれば、数年間休息をとって治療に専念し、ちゃんと治してからその後の人生を送った方がいいのではないかと思います。

 

全ての人が治るわけではないと思いますが、現在精神病院にずっと入院していなければならないクラスの人の人数はずっと減ると思いますし、今薬物治療を受けながら社会生活を送っている人達は、もっと辛さや不快感を感じることなく生きていけるようになると思います。

 

 

すっきりと治るはずの人を治らなくしてしまうのが今の薬物治療なんだと思います。

 

 

 

 

 

脳は一説によると25歳くらいまでは発達するそうです。

 

25歳以降に精神薬を飲み始めた人は、統合失調症といえども薬をやめることができるかもしれません。

 

 

思春期から20歳くらいまでに飲み始めた人は、止めるのは難しいでしょう。

止められても何らかの障害が残る可能性が高くなります。

 

 

 

統合失調症と診断されて、20歳前から抗精神病薬を継続してたくさん飲んでいると、50歳前後で健康被害が顕著に表れ、40~70歳くらいで一生を終えることが多いです。

 

一般的な寿命よりは随分短いですね。

 

 

 

 

 

 

「統合失調症に薬はいらない」

 

と言いましたが、統合失調症を発症した人には周りの援助は必要になります。

 

 

 

 

 

統合失調症の患者には、全てのケースに生涯服薬が必要だという間違った概念が早く払拭され、若い世代の人達が強制的に薬を飲まされ障害者にされてしまうという悲劇が早くなくなることを願ってやみません。

 

 

 

 

 

※ 統合失調症を発症して一度継続的に薬を飲んでしまった人に関しては、残念ながら止めずに必要最低限の薬を服薬していった方がいいでしょう。

  あの内海聡先生も実際会って話してみると、そういう方法を全否定しているわけではありませんでした。

 

  止められる人はまだ抗精神病薬によって脳機能が破壊されていない人に限ります。

  そしてそれは全体の2割くらいだと言われています。