きょうの国内市況(10月13日):
株式、債券、為替市場
●日本株は続落、サプライチェーン問題に警戒-アップル関連銘柄に売り
東京株式相場は続落。アップルが半導体不足を理由に新型スマートフォンの年内生産目標を引き下げる見通しとなり、サプライチェーン問題への警戒感が強まった。村田製作所やTDK、京セラなど電子部品株が下落し、半導体製造装置株も値下がりした。米長期金利の上昇一服で銀行や保険などの金融株にも売りが出た。半面、経済活動再開やインフレが意識され、不動産や食料品など内需株に買いが入った。
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松井証券の窪田朋一郎シニアマーケットアナリスト
- アップルの生産目標引き下げ報道で半導体などハイテク銘柄の一部が安い。大口の調達が難航しているということでサプライチェーン問題への警戒感が改めて出た
- 日本時間で今晩の米消費者物価指数(CPI)公表を前に、インフレが市場のテーマとなって投資家の姿勢が慎重になった
- 一時的なインフレなのか不況を伴うスタグフレーションなのか見方が投資家の間で分かれているため、きょうの株式相場は方向感のない値動きになった。ただ、原材料価格の高騰を価格転嫁しやすい食品などが物色された
東証33業種
| 上昇率上位 | 不動産、水産・農林、建設、食料品、非鉄金属 |
| 下落率上位 | 海運、鉄鋼、ゴム製品、銀行、保険、化学 |
●債券は上昇、米長期金利低下で買い優勢-日銀オペの無難通過も下支え
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債券相場は長期や超長期債が上昇。前日の米国債市場で長期金利が低下した流れを引き継いだほか、日本銀行が実施した国債買い入れオペを無難に通過したことも支えとなった。岸田文雄首相が日銀保有国債の一部永久国債化に関する国会質問に対して慎重姿勢を示したことについて、相場の反応は限定的だった。
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- みずほ証券の松崎涼祐シニアマーケットアナリスト
- 日銀オペは残存1年超3年以下、5年超10年以下ともに無難に通過した
- これまでの金利上昇によってある程度の応札が確認されたが、相場全体に影響する結果でなかった
- 大和証券の岩下真理チーフマーケットエコノミスト
- 岸田首相が財政の信認確保の観点から日銀保有国債の一部永久国債化や教育国債の検討に関する質問に慎重に検討する必要があると回答したことについては、予備費も一部使い切れていない中で喫緊の問題ではない上、その実現性そのものよりも質問者の立場を表す質問だったため、市場も反応しなかったのだろう
日銀オペ
- 対象は残存期間1年超3年以下、5年超10年以下
- 応札倍率は1年超3年以下が2.77倍と前回(3.37倍)から低下、5年超10年以下は2.18倍で前回(2.13倍)とほぼ横ばい
●ドル・円下落、スピード調整と実需勢などの売りで-113円台半ば
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東京外国為替市場のドル・円相場は下落。前日に2018年12月以来のドル高・円安水準を付けたことによるスピード調整や、実需勢などの売りが、相場の上値を抑えた。インフレ懸念がくすぶる中、市場では今晩発表される米消費者物価指数(CPI)に注目が集まっている。
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マネーパートナーズの武市佳史チーフアナリスト
- 米金利との格差拡大や原油高による日本の貿易収支悪化の思惑がドル・円を押し上げたものの、上昇行き過ぎ感がいつ台頭してもおかしくない
- 仕掛け的な動きが入らないと、行きすぎ感からじりじりと下押すのは妥当。スピード調整の一方、押したところでは買いを入れてくる状況で、大きく崩れる状況でもない