本も全く読まなかった。活字も嫌い。
一生、本なんて読まないと思ってた。
でも今は、毎日小説を読んでいる。
いろんな言葉をもっと知りたいと思ってる。
なぜ?
小説好きの先輩がいた。色々と紹介してくれた。
教えてもらった小説を一冊読んでみた。
その小説の感想を先輩と共有した。
自分の良かった所と
先輩の良かった所が同じじゃなかった。
あーだ!こーだ話したのが楽しかった。
だから、小説をいっぱい読んだ。
何かを誰かと共有できる事が、嬉しかった。
同じ物を見ているのに、
感想が人それぞれ違う事が面白かった。
だから、小説を好きになった。
先輩はもういないが、
この経験は僕の世界を広げてくれた。
誰かの世界を広げるのは、
他の誰かと出会って、
時には人に流される事だと思った。
どこに流れ着くかは、
分からないけど、流されないと、
世界は広がらない。
だって、そこから動かないんだから。
動いた先に、僕は新しい世界を見た。
その世界の素晴らしさを知った。
その世界が好きになった。
だから、今日も本を読む。
by 羊に羽