あなたは「戦争」をつたえられますか
1945年 3月13日深夜から14日未明にかけて起きた
大阪大空襲の弾火を受け焼け死んでしまった 楠の木です
街も家も学校も人も赤ん坊も木もみんなが真っ黒に焼け
川には真っ黒の死体が 真っ黒の山となって重なっていたそうです
1945年 終結を迎えたかの世界大戦については
日中戦争 太平洋戦争 そして広島・長崎への原爆投下など
沢山のお話しを見聞きする事は可能ですが
実体験として語ってくれる方は年々少なくなっていくばかりです
*参考↓ 戦時の日本(主に大阪)の様子の空襲の様子が写真に残されています
http://atamatote.blog119.fc2.com/blog-entry-127.html
私の母は 昭和10年生まれ 終戦の年には10歳の少女でした
でも 当時の話しを聞かせてくれる機会はあまりありません
昔 私が小学4年生だった頃
なぜ 「戦争は起きたの?」の問いかけに
「そんな時代だったいねえ 仕方なかったんよお」
という答えしか返ってこず
それが解せずにふてくされながら寝てしまった思い出があります
母は山口県の生まれなのでふるさとで空襲にあった経験もあります
*参考 ↓ 山口県宇部市散策 より
http://www.geocities.jp/ramopcommand/_geo_contents_/071212/ube.html
今も田舎に帰ると仏間には戦争で亡くした母の親戚や兄弟の写真も飾られています
でも 母の口からはその話しを聞いた事がありません
この記事を書きながらふと思いだした6年前に亡くなった父の体験談・・・
当時 空襲の後8歳の少年だった父は 不発弾を拾い集め
それを売って家計を助けたという話しを私に聞かせた事がありました
焼夷弾とはどういうものなのか想像できず
また 父が自分の年齢では危険な不発弾集めをする者などなく
威勢のいいやつだと良く誉められた
という話しばかりが印象に残り お調子者の父の言うことなので
そんな危険な事小心者の父がしそうにないなあ
きっと他人の話しを自分の話しにすり替えちゃってるんじゃないかなあ
なんて気持ちで聞いていたため 今日まで忘れていました
すぐに調べて見ると 焼夷弾というのは爆発して目標物を破壊するのが目的なのではなく
当時木造家屋が多かった日本で 落ちた弾が瓦を突き破り畳に落ちて
火災を起し更に中に詰められたパーム油などの油脂で火がまわりやすい様に
わざわざ開発されたものなんだそうです おそろしいですね
最初から 一般市民がターゲットだったんだ・・・
その不発弾を分解し中の油脂を燃料にする為に拾い集める人がいたんだそうです
*参考 ↓大阪大空襲 油脂焼夷弾
http://yantake-web.hp.infoseek.co.jp/page12.html
どんなに悲しいお話しも 自分に痛みを伴なうか家族など身近な者からの
話しでないとなかなか身体に浸透していかないものです
でも こうして一つ 子供に話して聞かせられる体験を持っている事に気付きました
今 東・西アジア地方で問題になっている地雷や不発クラスター爆弾の事についても
日本だって かつて子供達が焼夷弾を拾い集めてたりしたことがあるんだよ
これは罪のない人達を無作為に殺してしまう とても恐ろしく残酷な兵器なんだよ
って話しを 少しは身近に感じてもらえるかもしれない
街の神社の片隅にそっと奉られている 真っ黒くろの立ち木
その木を前に 親子で当時の様子を考えて見る事も出来ます
子供はその体験を また 次の世代へとつたえてくれるかもしれない
そうやって 「戦争」をつたえることが出来たなら
気付かずに または見ない振りしてた街の中の戦争のキズ跡
きっと あなたの住む町にもあるんじゃないかな
実際にキズ跡をたどり自分で感じて見る
そこから始めてもいいかもしれないですね
あなたは「戦争」をつたえられますか
* コメントのしづらい記事になっちゃいましたが
明日8/15も同じ記事のまま(追記あり)載せようと思っています
いつも お付き合いいただきまして 本当にありがとうございます
はい。Peace ♪
のバトンどうか少しづつ少しづつ広がりますように
祈りのはじまり・・・
http://ameblo.jp/8787cacaopon/entry-10086622861.html
私にできること探し
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http://ameblo.jp/8787cacaopon/entry-10125389104.html