金閣寺金閣寺三島 由紀夫『認識から行為に移すことで、外部の世界に自分の内部を反映することができる。そしてそれはもう自分の存在を超越したところに切り離され、以降は自らの支配の及ばない領域である。』金閣寺は主人公の人生への接触を阻害してしまうようになった金閣を破壊することにより、人生との接触を実現しようとする。『生が我々に垣間見せる瞬間的な美』は金閣の前において『滅亡の白茶けた光の下』にさらされてしまうからだ。永遠の美の金閣を燃やしてしまうことで吃音の主人公と金閣は同じ次元に位置することができるのだ。