本日2記事目
不安になったら行動せよ♡新作音声
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母を中学時代から知る大親友、Tさん。
Tさんは、
元来、お嬢様育ちで呑気、筆まめではなく
電話にも出ない素っ気ない母をよく理解している。
めぐちゃん、誰さ似たんだべ？
は、そんな、母を熟知したTさんの素朴な疑問である。
母は、
「おとさんだびょん」と即答し
泣き笑いしていた。
新婚時代から、Tさんが我が家に来れば
夫の愚痴を話し、離婚する離婚すると言いながら
愚痴りながら50年近く結婚生活を送り
家を出た母。
父を憎み、批判して否定して
まるで愛がない人だと訴え
父の暴力や理不尽から逃げた。
自分は不幸で可哀想な被害者劇場を繰り返してきた母は
元夫より長い付き合いの親友に、
可愛い娘の愛情深さは夫に似たんだ、と
今は言う。
自分で言っておきながら
涙する。
おとさんに会って、恋して、愛して愛されて
生まれた娘が、
情があって、
それは自分が持つたぐいのものではなく、
あの夫の情にそっくりなのだと。
親友の夫は死別して
母は離婚で別れ、
お互いひとりになり、子供や孫と関わりながら生きる同志。
「アンタはおとさんさそっくり。」
わたしは、
言われたら泣きながら嫌がった言葉。
今では母からの愛情にしか受け取れないうぬぼれ娘になってしまった。
だって事実、そうだから。
控えめで人付き合いが苦手な母は
社交的でおしゃれが好きで、音楽や話好きな父に魅せられた。
父と似たわたしを、
お母さんとは違う魅力がある。と惹きあう。
おとさんには、
お母さんがじょっぱりで素直になれなかった。
父と離婚後、暴力から離れて
やっとそう思えるようになった母と
こうして不幸から幸せな記憶へと塗り替えて暮らしている。
Meg.