玄関の小窓は猫の出入口だった
裏を返せば、小者であれば
どんな奴でも出入り自由だった
昭和の飼い猫は出入り自由説 ![]()
ある日、キジの息子であるクロが
知らない猫を自宅にあげて
自分のご飯を食べさせてあげていたのを
目撃した ![]()
猫って彼女にご飯をおごるのか?
と
思った瞬間に
それに気が付いた母猫のキジが
猛烈な勢いで二人にかみつき追い出した
一瞬の出来事だった
そこには、甲斐甲斐しく世話をしていた
愛情深い母猫の姿ではなく
美しいが気性の激しい1匹のメス猫の姿で
まさに私に知っているキジだった![]()
その日を境にクロは家を出ていった
狩りができない、ほぼほぼ家猫だったクロが
どうやって生きていったのだろうか
私はひそかに心配していたが
母猫のキジはずっと玄関の小窓で
外を見張っていた(出窓になっていた)
家に他の猫やクロを入れないためである
クロは戻ってこなかったし
キジは1匹の家猫として
自分の城を守っていた
その年の秋はずっと雨続きだった
ある日、クロがキジの留守中に家に入り込み
彼女のご飯を食べていた
あ、食いあぐねて帰ってきたのかと思いきや
それがクロを見た最後の日となった ![]()
実家で飼っていた猫、キジの2年間に及ぶ
子育てはあっけなく幕を閉じたのだ
猫の子育てから別れまでを
垣間見れた私はラッキーだった
キジが母猫として
完成度が高かったからだと思う
昭和の飼い猫は避妊や去勢はあまりしなかった
家猫みんながキジのように子育てをしたかは
知らない
そんな素敵な猫だったキジだったが
やっぱり、私になつくことはなかったが
兄は相変わらず、猫にモテ男だった ![]()
そんなエピソードは次回だにゃ ![]()