噺新聞(874shimbun)

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「落語」のこと、暮らしの中にある「噺」についてなどを集めた、噺新聞

器の大きな人になりたい、という18歳女性の相談。

 

「器の小ささ」ならあなたに負けません。何時間でも書けますから。あなたと違うのは、たぶん「器の小ささ」を気にしないことだけです。もしかしたら、それを「器が大きい」っていうのかもしれませんけどね。との回答。

 

2024.7.13付け毎日新聞東京本社版朝刊掲載紙面より

 「臨機応変」という四字熟語。その場の事態の変化に応じた適切な手段を取ることの意。味のあるいい言葉です。具体的な解決策がない時、次の一言で片付けてしまうことがあります。「各自、臨機応変に、対処しましょう」

 有難いこの策に、多くの人が納得して会議終了。以前この様な場面によく接しました。その場で対応出来るレベルのメンバーであれば、問題はないのですが。基礎が出来ていないのに、応用問題をこなすのは、無理です。

 先を読み過ぎ、心配したり不安がったりするのが、いい訳ではありません。又、今の時点で、全ての結論が出るものでもないはずです。急に、一挙に、答えを出そうとするから、臨機応変あたりになるのかもしれませんね。

 その都度の変化に対し、気を配って、今の一つを積み重ねていくことの大事さを感じています。最後に、まとめて格好よくやろうとすると、無理をしたり、焦(あせ)ったり、奇策を選びがちです。

 人生、博打(ばくち)ではありません。一日一日の積み重ねです。死の間際になって、急に頑張って生きる種類のものではないはず。今はこう思っています。ところが、過去を省(かえり)みるとどうでしょう。夏休みの宿題は、終わりの数日で一挙にやろうとしました。夜店の金魚すくい、まとめて四、五匹すくおうとしました。出来る訳ありません。

 この方法は、こどもの頃のこと。人生の午後になった今は、これですね。金魚すくいは一匹、一匹。人生の歩みは一歩一歩。梅雨が明けて、夏本番になってからでなく、今から命と元気を守る具体的な一日を。

 無策の策という言葉があります。私は、かみさんから「何も考えないで、よく今まで 生きてこられたね」と言われます。答えて曰く「充分に考え抜いて、考えない方がいいという結論に達し、考えない」と。 ’24   7/5   悪志

 

 

 

amebloを始める前は自分でホームページを作り、好きなことを書いてアップしていた。

 

その頃はテニスにはまっていて、週末の土日にはクラブへ行き、終日ボールと戯れ、日頃仕事でたまるストレスを日がな一日、ボールを打つことで忘れることを繰り返していた。

 

週に1回、「今日の心得」、「ときどきテニス」と題し、テニスをしながら感じたことを綴る文、テニスを離れることもあるが、気ままな内容である。

 

そうやってアップした文をときどき思い返したように読むことがある。

昔の文章である、埃まみれになった文、ちょっとハタキをかけて、皆様にご披露してみたいと思う。

 

2001/06/231-No.31(戯言おやじぃは:越智 健)

多感な16、7才の頃、深夜、東京から発信されてくる電波状態の悪いラジオを、布団にもぐりながらよく聴いていた。オールナイトニッポンだったかな。北海道の、それも限りなくロシアに近い地なので、電波も小間切れ、よく聴き取れないことが多かった。


上京したが、田舎育ちの青年には消化不良に陥るほど情報が豊富で、自然、AMラジオと疎遠になってしまった。


歳を重ねると、ひとの習慣も変わってくる。おやじぃも夜更かしから朝型になった。それとともに朝の友達、AMラジオが復活した。今、よく聴くのが、ニッポン放送の「中年探偵団」。犬の散歩、出勤前の慌ただしい時間は耳から入る情報が合っている。


リスナーからのハガキも面白い。あるテニスクラブに通う主婦からの投書。クラブでは強いこと、上手なことが「正義」。その正義の方々の顔色を伺いながら過ごすので、ストレス解消のはずが、逆に抱えてしまうという話し、同情しながらも、いやはやと思う。


仕事の話しも多い。ある会社の社員採用の基準が血液型と干支であること、いや、私が勤務していた会社は方位と姓名判断だったと新たな投書もある。採用された方は小林さん。方角と名前から大宮の支社に配属されたらしい。そこには小林さんがたくさんいて、取引き先からかかってくる電話対応が大変。小林と言われても、男か女かを尋ね、下の名前は?などと聞き、問い合わせ内容から検討つけることになる。この方が結婚をして姓が変わると方角が合わないと言われ、横浜支社に転勤になったとオチがついた。


朝からの笑いは、その日を楽しくさせてくれる。