噺新聞(874shimbun)

噺新聞(874shimbun)

「落語」のこと、暮らしの中にある「噺」についてなどを集めた、噺新聞

私の誕生日はクリスマスイブ、12月24日です。昭和25年生まれ、75歳、後期高齢者の仲間入りになりました。

 

昔から、イブ生まれなんて、いいですねなどとよくいわれていた、家庭によっては違うかもしれないが、我が家では子どもの誕生日を祝うというような習慣はなかった。

私は五人兄姉の一番下、末っ子だった。一番上の兄とは13歳も年が違っていたので、その兄の子どもが生まれてその子が2、3歳の頃だったっか、24日に子どものためにクリスマスを祝おうとデコレーションケーキが夕飯に添えられ、お前も誕生日だななどとついでに祝ってもらったことがあった。

後期高齢者になって自治体から送られてきたものがある。

後期高齢者医療費資格確認書だ。

その中には負担割合・発効期日/1割 令和7年12月24日とある。

 

医療費負担が今まで2割だったが、今日からは1割負担ということだ。

これは大きい。基礎疾患があるので月々の医療費は2万円近く、年にして20万ほどになっている。この負担が半額、10万円ほどに治まるということだ。

 

嬉しい反面、1割負担ということは、2割、3割負担いただくほどではない、あなたの収入は低額ということですよ、といわれている、というよりそれは事実、いやー、悲しい、そしてうれしい。

北千住の居酒屋を飲み歩いたあとは、これです。

スーパーマーケットといえば全国展開している、AEON、イオンでしょうね。でも地元に密着した、その土地でしか、そこの味を楽しめないスーパーマーケットというものも数多く存在していますね。

 

北千住にあるヤオシチ(足立区千住龍田町28-20)。北千住の駅からは歩いて20分弱、住宅街の一角にそのスーパーはあった。

スーパーで作る惣菜、さまざまな野菜を煮込み、だし汁を作り出したのを使って作る惣菜が人気とのこと。

 

そして、そのだし汁を使った野菜を煮しめ、それにゆで卵、牛を一頭買いをしてその肉をさばいて精肉として売っているともいう。

その牛肉を使ったローストビーフ丼を買ってみた。

このローストビーフ丼、税込、980円。

味が染み渡った野菜とローストビーフ、なかなかの味です。

ローストビーフもたっぷり入ったこの丼、いやー、当然完食、うまかった、ごちそうさまでした。

また、買って食べたいと思う味、リピーター、ここにまたでき上がりましたよ。

 

 

 

アスペクト刊、長井好弘著、噺家と歩く「江戸・東京」こだわり落語散歩ガイドを読んでみた。なかなか面白い本だ。

長井好弘氏は読売新聞の記者で、落語に造詣深く、他社の落語に詳しい記者と肩を並べる御仁である。

本は六つの柱で構成されており、落語の演題に合わせて東京の六カ所をその演題、噺家を選び一緒に散歩し、長井好弘氏の取材紀行文になっている。

目次は

一、五街道雲助「明烏」と浅草散歩

二、古今亭志ん輔「品川心中」と品川散歩

三、柳亭市馬「転宅」と人形町散歩

四、柳愛喬太郎「結石移動勝症」と池袋散歩

五、柳家三三「文七元結」と隅田川散歩

六、春風亭一之輔「茶の湯」と根岸散歩

 

この本が発刊されたのは2010年、本に登場する喬太郎は真打ちになって10年、三三は4年、一之輔は真打ちが本発刊の二年後なので、真打ちを目前にした二ツ目バリバリ輝きましている頃だろう。

 

落語散歩は2005年5月、東京・江東区古石場文化センターで始まった「江戸・東京落語の舞台を歩く」という講座が、長井氏の原点と書かれている。

毎月、三十数人の生徒さんを引き連れて、落語の舞台とおぼしき東京の町々をぶらり歩く。講師としてもっともらしい解説の一つもせねばならぬと、古い落語速記や古地図で予習復習をするうちに、落語散歩が面白くてたまらなくなった、とあとがきに書かれていた。

 

五街道雲助の「明烏」だと、廓ばなし、廓ばなしだと「紺屋高尾」「お直し」「幾代餅」「居残り佐平次」「お見立て」「品川心中」ですね。

古今亭志ん輔の「品川心中」、こちらは、噺家、古今亭志ん輔オフィシャルブログ、志ん輔日々是凡日、こちら、訪れてみてください。

柳亭市馬の「転宅」、人形町といえば「三光新道」しんみちだが、固有名詞がつくと「さんこうじんみち」と発音するようだ。人形町には普段お世話になっている店、京粕漬の専門店「魚久」、東京五本の指に入る居酒屋、笹新がある。他の四店は湯島のシンスケ、門仲の浅七、森下の山利喜、菊川の芝一である。

この五店、ネットで調べてみたが、門仲の浅七、菊川の芝一は出てこない、廃業しているのかもしれない。

柳家喬太郎の「結石移動症」。2003年の「読売GINZA落語会」で新作ネタおろしをしたという「結石移動症」を聴いてみたいと思ったが、そのタイトルを変えて口演されている「爆笑短縮版」をも聴いてみたい。喬太郎の住まいは池袋にあると聞いている。

柳家三三の「文七元結」。三三、師匠小三治によく似ているという。でも三三は「ウチの師匠には一つも咄を教わっていません」と。小三治・三三は落語に対する姿勢がよく似ている。直接接触はないが空気伝染はする、ということか、と。

春風亭一之輔の「茶の湯」、一之輔が今までに、講座で演じてくれた演目は、「おしの釣り」「明烏」「茶の湯」「初天神」「佃祭」「黄金餅」「品川心中」「五人廻し」そして「花見の仇討ち」といっていた。