昨日のブログの続き。

 

学校で授業をした後に

校長先生に案内していただき

浪江町の現状を見させていただきました。

 

 

荷物の配達も企業によっては

浪江町と聞くだけで出来ませんと

断られることもあるとか。

 

まだ全域が帰還困難区域だと思っている人も

いるかも知れませんが

学校もあり、生活が出来る地域もあります。

 

 

浪江町を臨める高台から

ぐるりと見渡してみました。

 

もともと家がびっしり建っていた土地も

今は草花が生え緑が生い茂っています。

7年たった今も取り壊しを待つ家も多数残っています。

 

ちなみにこちらの場所の放射線量は0.08マイクロSv

新潟だとおおよそ0.05位とのことなので

ほとんど変わりません。

 

 

昨年、避難指示解除されたばかりで

工事や解体なども着手されたばかり。

防波堤もやっと完成するくらいだそうです。

 

 

 

 

今は閉校となってしまった請戸小学校。

 

 

給食室の窓ガラスは割れ、室内も倒れた棚やテーブルが

そのままになっていました。

 

 

体育館を見てみると

 

見えるでしょうか?

二階の窓ガラスの下から二つ目までが

泥で汚れています。

 

 

こんな高さまで津波が襲ってきていたのだそうです。

この地域では津波は一番高くて14m。

 

 

 

地震発生当時のお話も伺いましたが

この地域の小中学校でも一瞬の判断で

大勢の児童生徒が避難でき助かった学校もあれば

そのまた逆も。

 

その一瞬の判断、また偶然が折り重なって

助かった命もあり、なくなった命もある。

これはどんなに復興が進んでも

忘れてはいけないし

伝えていかなければならない事だと思います。

 

 

こちらでは震災前は鮭が登ってきて漁が行われていました。

川岸には漁をするための小屋が建っていたそうですが

今では跡形もありません。

もちろん鮭の漁も再開出来ていません。

 

 

こちらは漁港。

まだ試験的にではありますが

ほぼ毎日様々な漁に漁師さんたちは行っているのだとか^^

 

とれた魚が安全なものかどうか

今は試験をしている段階だそう。

数値的には問題ない値が出ていると

現地の漁師さんはお話されていました。

少しでも早く再開出来るようになる事を祈っています。

 

 

 

 

 

もちろん、浪江町のみならず近隣の地区にも

帰還困難区域はまだ残っており、

バリケードがしかれ入れない地域も多く残っています。

(私達が向かう途中に通った道では

8マイクロSvほどある通りもありました。

道路脇には長時間の停車を禁止する看板も。)

 

こうした地域が近くにあるからと言って

全地域が線量が高いわけでは無い。

実際、福島第1原発まで5キロほどの場所でも

計測してみると0.08~0.10マイクロSvほどでした。

 

浪江町の沿岸部は原発事故当時の風向きの関係で

奇跡的に線量が少なくすんだのだそう。

 

こうした現状も、

恥ずかしながら私は初めて知りました。

やはり現地に伺って話を聞き、目で見てみないと

実際の状況はわからないですね。

 

 

 

 

少しずつ、一歩ずつ進んでいる。

けれど7年も経っているのにまだそんな段階なの?

と驚く方もいらっしゃるかもしれません。

まだ、これからなんです。

 

ここからなんです。

 

 

 

最後はマルシェにお邪魔しました^^

 

 

こちらには

飲食店やお土産など様々なお店が

立ち並んでいます^^

 

 

ミッセなみえさんには

福島の名物が食べ物、伝統的な相馬焼、シルクなどなど

様々な物が販売されていました^^

 

また、商品だけでなく

このマルシェ、また、浪江町で開催されるイベントの情報なども

こちらに来れば知ることが出来ます\(^o^)/

 

 

私達が伺った際も

地域の方がお茶していたり、

テラス席でもお話されている方が数名。

交流の場にもなっています★

 

 

復興への道のりは

まだまだこれから、とはいえ

町の方々は暗い表情ではありません。

 

起きた現実を受け止め

今ある生命を大切に前を向いて生きる。

皆さんの力強い想いを感じました。

 

 

 

災害が起きたときには

「今まで大丈夫だったから、きっと今回も大丈夫」

ではなく

「何か起きる前に、まずは行動を!」

と動くことが非常に重要なのだと

改めてお話を聞いて感じました。

 

 

西日本の豪雨や大阪での地震、北海道でも水害が起きています。

いつどこで、どんな災害があっても

おかしくない。

 

常に、物も気持ちも準備をしておきたいですね。

 

 

 

 

毎回こうして復興支援で伺うと

力強く現地で活動している方々とであい、

私たちの方が活力をもらいます。

 

児童生徒の皆さんとの交流や

浪江町の皆さんとの出会い、

そしてこのご縁をつないでくださった方へ

本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

 

ありがとうございました。

 

一日も早い復興をお祈りしております。

 

 

これからもこのご縁をつないでいきたいと思っています。

また伺わせてください^^!!!

 

 

 

 

~追伸~

 

お土産に頂いたなみえ焼きそば、

早速戻って作りましたが

とっても美味しかったです…(*´﹃`*)

 

 

 

 

ごちそうさまでした。

校長先生、ありがとうございました\(^o^)/

 

 

 

 

*ayano*